三菱地所、海外主力ファンド1兆円に倍増 欧米大手追う
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三菱地所やGPIFが海外不動産への投資を拡大するのは、
①availability(投資案件を大きく取りに行くことが可能)、
②liquidity(流動性)、③transparency(市場の透明性)の三つがあるからだと理解している。特に①は、戦略が絵に描いたよう餅にならない、実行出来る、という意味で重要。
ひとことでいえば、成熟して活気のある不動産投資市場がそこにあるから、だと言える。欧米の不動産投資では市場の歪みを突いたアルファが取れる。アジアへの投資では成長の果実を取りに行ける。
日本国内では、2600兆円ある不動産も、投資可能なものとなると10兆円程度と小さい。③の透明性も低い。
不動産市場の透明性が低いのは当然のことと、多くの日本人は信じ込まされているが、それは誤り。日本が世界でも2〜3位の不動産を抱えていながら、その透明度では10位以内に入らないという事実を知らない日本人は多い。
https://www.joneslanglasalle.co.jp/ja/newsroom/global-real-estate-transparency-index-2018-pr
国内不動産投資市場の透明性は、不動産会社による情報の抱え込みが要因。もはやこれは一種のカルチャーになっている。
それも、社会経済全体のデジタライゼーションの進展と、それを背景にした様々な新しいデータの発掘により劇的に変化しつつある。情報は抱え込むことが難しくなりつつある。来年、この動きはますます加速する。不動産投資市場には思わぬところから、フォローの風が吹いてくると期待している。また一段、海外投資の流れが加速していくように感じます。チャンスを待つのではなく、自ら投資機会を探しにいく姿勢は常に大事なことです。