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『家族を想うとき』ケン・ローチ監督インタビュー 現代社会の問題訴える

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  • ケン・ローチ監督の映画「家族を想うとき」見た。フランチャイズの自営業者という形態で宅配ドライバーとなった男性の家族が過重労働により崩壊していく様を描く。とてもズッシリ重いがストーリーと脇役まで含めたキャラクターがしっかり構築されていて、一つ一つのエピソードに奥行きがあるため非常に"面白く"見ることができる。後半に出てくるある「告白」のシーンは近年まれにみる痛切さで思わず声をあげそうになり、一度は引退を表明した監督なのに一体なんという胸に迫る話を作るのだろうと驚いた。
    恐らくはここに描かれる家族の苦境は「自動運転」や「介護ロボット」などの技術革新により乗り越えられるものであって、GAFAなどといったテック大手の会議の席で映し出されるパワーポイントに貼り付けられたグラフ上では一時の〈へこみ〉のような形で表現されているのだろう。しかし現代社会のような、首に縄をつけられて引きずり回されている人たちが明らかにいるのにその縄の持ち手の姿は見えないシステムになっているような社会にあっては、そのようなグラフの〈へこみ〉として人々の苦境を見なすこと自体がもはや一種の「悪徳」なのではないか。
    こうした明確に可視化された敵を描けないストーリーは映画で語るのは本来難しいものだと思うが、ケン・ローチの映画はそのような「持ち手の見えない首くくり縄」を非常にうまく描いていると感じた。現代人必見の映画であると思う。


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