香港の「新疆化」拒否 ウイグル支援集会
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香港では、香港の新疆化に対する危機感が高まっています。新疆ウイグル自治区に配備されている人民解放軍と香港警察の交流が報じられたり、香港内に「対テロ警察訓練場」や「再教育施設」の建設計画を記載した文書が示されたりすれば、危機感が高まるのも当然だろう。民主主義国家であれば、自由の侵害に対して抵抗を続ける香港を、誰しもが応援したくなるでしょう。
一方で、香港が新疆ウイグル自治区のウイグル族との連携を強調すれば、香港警察が強硬な手段に訴える可能性が高まります。中国では、すでに新疆ウイグル自治区における抗議活動をテロと断定しているからだ。香港とウイグル族の連帯は、中国共産党が香港の抗議活動をテロと主張する理由を与えることになりかねないからです。
全ての事象は一方的に進む訳ではありません。香港の人々の間に「新疆化」に対する危機感が高まり、これに抵抗する動きが高まることは、中国の香港弾圧を困難にするものでしょう。しかし、今度は中国共産党が危機感を強めるのです。危機感を強める中国は、さらに強い圧力をかけるのです。
あるいは、中国共産党は、香港の抗議活動をテロと断定するための口実を待っていたかもしれません。いずれにしても、中国共産党は、時間をかけて香港の抗議活動を抑え込みにかかります。思想改造などもその手段に含まれる可能性はあります。
香港の問題にしろ、新疆ウイグル自治区の問題にしろ、現在の国際社会は団結して中国に強く改善を求められない状況にあります。開発途上国等の多くは、中国の経済的影響力に配慮するからです。強く出られるのは米国だけかもしれませんが、残念ながら、来年の米国は大統領選に関心が集中し、対外的な問題に十分対処できないかもしれません。
日本や欧洲など、いわゆるミドルパワーがどの程度の影響力を発揮できるのかが問われているとも言えます。