訪日客「地方へ直行」急増 25%が主要6空港以外へ
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LCCが地方空港に発着するのが一番の理由だと思います。
主要空港はダイヤが過密でありかつ着陸料や駐機料が高いのですが、
地方空港の方がそもそも空いており安いため、代替機のない安売りのLCCは必然的に地方空港に流れます。
また、国土交通省が着陸料を1/2に軽減する施策を行なっているというのが更に拍車を掛けています。
訪日観光客もリピーターとなり、その地方に行きたいのであれば、
飛行機代の高い主要空港経由で行く必要は無くなります。
その一方、代替手段がないまま、観光客が増加しているのが那覇空港です。
他の地域は周辺都市の空港に流れることはできても、他の空港がないため沖縄本島ではできません。
更に、滑走路は自衛隊と共用であり、自衛隊のスクランブルも多くかかっており、
民間機が滑走路を使えない時間もあり、滑走路1本での運用は限界となっており、出発遅れの頻度は高いです。
現在、新しい滑走路を建築中のため、完成が待たれます。日本は島国なので入国経路は空から飛行機、海から船の、どちらかに限られるのですが、空経由が97%を占めています。こうなると、航空産業の影響が強いのですが、ここ5年で日本に直接就航するLCC(ローコストキャリア)が急増しています。(今年は韓国便だけ減少)
訪日ユーザーはリピーターが増えているので、ユーザーニーズもあり、主要空港よりも離発着料金が安く、駐機料も安く、自治体から補助金も出る地方空港は、LCCにとって「顧客ニーズに合致し、コスト削減ができる」願ってもない相手となります。
しかも最近では空港運営の民営化が進んでいます。仙台空港は民営化第一号案件ですが東急が、高松空港や下地島空港は三菱地所が、など、どんどん民営化されています。民営企業は、売り上げ増のためには、空港顧客を増やすこと(=就航便を増やすこと)に力を入れますからね。
ユーザー側にもニーズがあります。訪日旅行者の数は、1位中国、2位韓国、3位、台湾、4位香港、と、近隣国が圧倒的に多い。(これは2018年実績のため、今年は、韓国が半減ですが)
近隣国は近いのでリピートしやすくLCC就航も多い。1年以内のリピート率は、香港で6割、台湾で5割、中国はまだ低くて3割ですが、伸びています。
そうするとユーザー側も学習するので、関西観光にいきたいとして、関空にLCCで午前2時に着陸するよりも、岡山空港に午前10時に着陸できるほうが、いいな、となります。(体力的にも観光の効率的にも費用的にも)
岡山や高松の人(日本人)と話すと「東京出張にいくより、香港出張にいくほうが安いんですよね、、」と。LCCの中のLCCといわれる、香港エクスプレスが毎日就航しているためですね。
しかし、まだ、訪日客1位の中国は、主要空港への集中が大きいんです。これは上海や北京など、あちら側の空港キャパが一杯だったことが原因として大きい。しかし、北京新空港が、先日オープンし(ザハハディトさんデザイン!)向こう側のキャパ拡大により、今後は地方空港直就航が増えるでしょう。今後もこの流れは拡大すると思われます。
地方の時代、です。日本人旅行需要以上に、地方の観光地は商機となるでしょう。良いことだと思う。折角なので、ピンポイントで一部の観光地だけに集まるのではなく、上手く空港を起点にした地域全体を一つの観光地化する取り組みが必要かなと思う。
一番のポイントは移動手段だろう。ここは規制緩和をすべきだと考えます。