NTTと三菱商事、欧州デジタル地図に出資 Googleに対抗
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要点はここですね、 「NTTと三菱商事は、欧州のデジタル地図大手のヒアテクノロジーズに共同で出資する。出資額は1000億円前後とみられ、発行済み株式の30%ほどを保有して役員も派遣する。」
とのことで、会社の時価評価約3000億円ですね、でもこれってノキアからアウディ、BMW、ダイムラーの3社が2015年にヒアを買収した時価評価と変わっていません。
4年前から時価総額が変わらないというのは苦戦している証左でベンチャーでは黄信号です。注視する必要があると思います。
ちょうどMCデジタルという三菱商事のデジタル戦略専用子会社が12月3日にプレスリリースしているので、その第一号案件としてPR効果もあるとは思います。
このヒアという会社、日本の方はほとんど知らないかもですが、CESとかでは毎年出展しているデジタル地図企業で、展示は派手なんですが、差別化は?というところでは正直わからない会社です。何か秘策があるとは思うのですが。。
また、
「デジタル地図は自動運転などを支える重要なインフラの一つで、米グーグルが力を入れている。NTTと三菱商事、ヒアは日欧陣営を作ることでグーグルに対抗する。」
とのことですが、今はHDマップ(1mmの道路や壁のデコボコもセンサーで検知してデータ化して取り込む)は多くのベンチャーもやってます。
物流に必要なデータとは言われていますが、あくまで自動運転からすると補助データではあります(リアルタイムにデータを取りながら判断して運転する方が確実なので)
ただ、never too late、遅すぎる事はなく、この分野に遅れて参入するのに時間を買うと言う意味での出資の価値はあります。うまくいって欲しいです。自動運転の市場では自動運転OSとマップを所有している企業が覇権を握る。
たぶんそう遠くない未来はクルマに自動運転OSがインストールされており、どの会社のOSにするかを現在のパソコンやスマホのように選択する。
で、使用していないときはクルマをシェアすることもできて、今でいうUberのようにクルマだけを呼べるようになる。
つまりクルマだけを働かす事ができる。自動運転OSの中に「クルマをシェアする」をタップすると自動で配車してくれる。
で、その配車情報はGoogleマップですべてが可能ということを勝手に妄想すると、やはりGoogleが一番リソースを持っていて先頭を走っているなHEREへの投資。
デジタル地図というか、リアルな移動データは、量が勝負。その意味ではNokiaからドイツ自動車3社が買ったことはそこの共通基盤の統合という点でよい買収だったと思う。
海外での参加もいいのだが、逆に、日本のパイオニア傘下のインクリメントPとかゼンリンはどうするのだろう、とも思う。特にNTTにとっては展開地域考えたときに投資リターンが主目的でない限りは、そこをしっかりすることがキーなはずだが…下記のような人口分布サービスも出しているし。
https://newspicks.com/news/4436532