【2019総括】ラクスル/Chatworkが激白するベンチャー上場の資本戦略
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注目のコメント
一般論としては、上場して何度かの本決算を越え、有言実行の経営を繰り返してからようやく、その会社の業績見込みのクセや経営戦略、そして何より経営の哲学が資本市場に評価・浸透されていくのだと思っています。
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自分の場合は、勤務する会社が上場して3回目の本決算を発表(期初の業績見込みを3年連続で達成。翌期も増収増益見込み)したところで、「そろそろ資本市場との信頼関係ができてきたかな」と個人的に思っていました。しかし、資本市場の評価は全く逆で、決算発表直後からストップ安になるくらい株価が下がりました。
大株主の機関投資家のファンドマネージャーからは、「ミスターマーケットは御社の評価に悩んでいますね」とのコメント。
その後の半年間でいくつか事業の進捗をご報告できたところ、株価は回復しました。
自分の甘い予想は当たらないので、私は未だに四半期の決算発表ごとに緊張します。IPOを目指すスタートアップのマネジメント、特にCEOとCFOは意識すべきラクスル永見CFOの金言です。企業ステージ、ディール特性、市場環境を踏まえたオファリングストラクチャーとシンジケートストラクチャーの構築に加えて、IPO後を視野に入れた資本政策とIRが肝要です。各ディールの検証は表面のみならず、実情を踏まえて参考にするべきと考えます。
以下引用
CFOの立場である人は、最後まで考え抜くべき。今日お話ししているラクスルについても、1つのケーススタディとしては研究する価値があると思います。でも逆に言えば、その程度の価値。事業も違えばファイナンスも違いますし、この2019年までと、2025年まではマクロの市場環境がぜんぜん違うと思います。「クリティカル・ファイナンス」シリーズの集大成のカンファレンスを記事化しました。
2019年ベンチャーニュースのダイジェスト(11月末時点)は以下のようなトピックでした。
4月:seven dreamers laboratories倒産
5月:外為法に基づく対内直接投資等に改正告示、MTG不適切会計の疑い
6月:Sansanがユニコーンとして上場
7月:SmartHR62億円調達、フロムスクラッチ100億円(融資含む)調達
8月:CbcloudがソフトバンクらからシリーズBにて調達
11月:マネーフォワード、スマートキャンプを約20億円で買収
ヤフー・LINE統合
磯崎さん、高宮さん、家入さんは2019年をどうみたのでしょうか。
ラクスル永見さん、Chatwork井上さんの資本政策についてのセッションも必見です。スタートアップ生態系の最新の知見が詰まっています。