貿易収支、11月は821億円の赤字、輸出が12ヵ月連続減=財務省
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季節調整値でみても、貿易赤字は前月の481億円から608億円に拡大してますね。
輸入が原油価格の下落などにより前月から▲0.1%減ってますが、一方で輸出が同▲0.3%減っています。
やはり記事にもある通り、自動車輸出の減少要因が大きいですね。
ただ、EU向けや中国向けの自動車輸出は前年比で増えてますので、米国への生産移転要因が大きいかもしれません。石油と肥料の輸入が止まったら、コメも日本では作れません。エネルギー資源などを輸入してモノやサービスを生み、ノウハウだって資本だっていいけれど、その一部を広い意味で“輸出”して経常収支を均衡させ、輸入と輸出の間で生まれる価値で成長せざるを得ないのが天然資源に恵まれない日本の宿命です。国内に大きな資源と市場を持つアメリカなどとは違います。TPPそしてTPP11、日欧EPA、RCEPと政府が自由貿易の枠組み作りに力をいれている所以です。
海外への投資で稼ぐ所得収支の黒字が最近では大きいので821億円程度の単月の貿易赤字に一喜一憂する必要はないけれど、金額ベースで輸出が12ヵ月連続、輸入が7か月連続で減り、米国向けでもEU向けでも中国を含むアジア向けでも、日本の成長にとって重要な貿易が減り続けているのが気になります。なんだかんだ言っても、日本でモノやサービスを生み出して貿易する方が、企業が海外に投資して海外でモノやサービスを作って所得収支で稼ぐより、日本で働く人は豊かになれますもんね (^^)