HOYA:ニューフレアテクノロジー株にTOB-東芝に対抗
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注目のコメント
日本の資本市場が変わってきたことを感じるディールです。大企業のUnsolicited offerなんて、一昔前には考えられませんでした。
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話飛びますけれど、株式価値最大化の徹底/エクイティガバナンス/資本市場の高度化は、現在の日本で急速に進んでいる市場の非連続的な変化です(私見)。ここの感度を高く持ち、資本市場に整合的な経営を行えるプロ人材は、今後急速に需要が出てくると思っています。今、若くても高度なファイナンス能力を持つ人材をCFOなりで登用するのはスタートアップが中心ですが、これから5年間で大企業の経営層にもこのトレンドはやってくると、個人的に思っています。面白いですね。
HOYAはフォトブランクス(写真で言えば未現像フィルムに当たる)の世界最大手で、その川下にあるフォトマスク(現像済みフィルム)は先端品のウェイトが高くないように見えます(私が資料を読んだ印象)。そこでニューフレアテクノロジーの描画装置(写真機に相当)を自社に収めれば先端品のフォトマスクのビジネスを手に入れることができるという感じでしょうか(間違えていたらごめんなさい)。とてもHOYAらしい、考えられた一手だと思います。また、キャッシュの使い方がさすが鈴木さんという印象。東芝と喧嘩しても、HOYAの顧客は旧東芝メモリで影響も少ないと判断したのでしょうね。
しかしニューフレアの先端描画装置はシェアが高そうですので、当局を含めて議論を呼びそうです。HOYAは子会社化したら半導体メーカーのフォトマスク内製市場の伸びを抑制し外販市場を伸ばそうとするでしょう。これを大手半導体メーカーがどう考えるのか。
第3幕、ありそうですね。