新着Pick
161Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
米中貿易戦争が一時休戦になって、「予防」的利下げが必要なくなりました。でももし15日の関税引き上げが実施されたら、FRBも再び次の一手を考えなければならないかもしれませんね。
利下げが続いた今年のFOMCも今日の据え置きで終了。ようやく全会一致で政策決定しました。
先行きの景気見通しは、失業率やインフレの予想はほとんど前回から変更はありませんが、ドットチャートによる政策金利見通しは、かなり低下した格好になっています。
多くの委員は来年の政策変更はなし(!)と予想し、2022年(3年後!)になっても均衡金利まで辿り着けない、と予想されています。
日本化・・・なんていう記事をよく見かけますが、成長率と金利の低下っぷりはまさに日本化。
アメリカは金利をしばらく据え置くよ、という意思表示をしてきたわけですが、株価指数も最高値付近にいることを考えるとアメリカ経済は今が景気循環の一番いいところにさしかかっていると思われます。

それでも米中リスクや欧州諸国(含カナダ)との対立を鮮明にして戦い続けるのは、さらなる上昇材料を提供して市場を焚き付けるトランプ大統領のおもしろいところ。

ここから来年の大統領選挙まではほんとうに見物です!
声明では、「金利は成長、雇用支援に適切」「雇用の伸びはおおむね堅調」「市場ベースのインフレ市場は低いまま」「家計支出は伸びている」などとし、決定は5月会合以降初の全会一致とのこと。また、来年も現状維持を想定。
ドル円は、この30分、108円の80手前から、60割れのあたりで、ラフめなティック。この後、パウエルFRB議長の定例記者会見。
元々予防的と言っていて、その後の経済指標も雇用統計含めて堅調で、イールドカーブも逆イールドが解消しているなど、下げる理由がない(これまでもむしろプレッシャーが強くて下げざるを得なかった側面が強かったようにも思う)。
「今後の経済指標が私たちの想定通りであれば」との前提が覆されれば、「現在の金融政策が適切」とは判断できなくなり、さらに利下げに踏み切る可能性は当然否定できない。問題があるとすれば、想定通りかどうかの前提を見極めるのが、極端に政治動向に振られやすい状態にある、あるいは少なくとも市場からそう見られていること。
失業率が下がっても物価は上がらない。貿易戦争で中国向け輸出は期待できない。トランプ大統領の票田が危ないから議長のクビを変えたいでしょうね。日経記事は趣深い。パウエル議長の苦悩
FRB「利下げなし」 大統領選や貿易戦争で動けず
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53250370S9A211C1EA2000/
本来なら利下げ余地を作る方向に動き続けても不思議ではない局面でスタートした3回の利下げ。米国経済も株価も堅調に動いているので、予防に成功したとも言えますが、トランプ大統領の圧力でFRBの独立性が脅かされるのを予防する、という意味での予防だったように勘繰れなくもありません。トランプ大統領の強烈なFRB非難もこのところ暫し鳴りを潜めているようなでそっちの面でも成功だったのでしょう。
3回の利下げが有効だったのか無用だったのか、後講釈になるので評価は難しいですが、本当に次の後退局面に入った時に打ち手が限られる状況を作ったことだけは間違いなさそうに思います。「利下げ 当面必要ない」というのは妥当なところかも。とはいえ、経済と株価が多少なりとも弱含んだら、トランプ大統領のRFB攻撃が一気に強まりそうですね (・。・;
「しばらくは利下げせず(でも、大丈夫でしょう…)」を当面の期待値にしておくことができたので、FRBはしばらく時間を稼ぐことが出来た。「複合債券バブル」の崩壊も少し先延ばしできる。
トランプ大統領的には利下げだけではなく、景気に直接影響を与える金融危機時に実施した量的緩和(QE)プログラムの復活みたいなものも要求しているので、まだまだFRBとのバトルは続きそうですね。