中国成長率、20─25年は5─6%の可能性=人民銀金融政策委員
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それでも他国に比べれば高成長ですが。
やはり中国は、経済成長と構造改革やデレバレッジのバランスをいかにとるかが重要なんでしょうね。
今のところは、マネーストックの伸びが加速してませんから成長重視でいいと思いますが、2021年以降は構造改革やデレバレッジに軸足が移りそうです。
プラザ合意後にバブルとその崩壊を経験した日本経済をいい意味で反面教師にしてそうです。これが自然な姿だと思います。日本が現在の中国のように一人当たりGDPが1万ドルに達したときも、4~5%成長に低下していました。
これまで中国は、投資・製造業主導の高成長を続けてきましたが、背伸びしすぎた高成長でした。その結果が過剰債務・過剰生産問題です。
今後は、消費・サービス業主導の成長モデルにシフトしていかざるをえません。その過程で成長率が低下するのは、「健全な」スローダウンだと思います。2020年がGDP倍増計画の着地年。その後の成長率は従来よりも減速することを容認するべきという考え方でしょう。これは実現すべき成長率であると同時に潜在成長率を述べていると思われ、したがって成長鈍化に対して過剰な金融緩和圧力を排除したいという中銀の思惑があると思います。
しかし、足元は薄日がさし始めたかもしれませんが依然成長率低下と物価鎮静の状況であり、今まで以上に財政・金融一体での下支えが必要な気がしますね。