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NewsPicks編集部が、話題になったニュースの「その後」を動画で深掘り。キーマンへのインタビュー、ロケ取材、スタジオでのトークによって、映像だけでしか伝わらない現場の温度感をレポートします。
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RIZAPブランドで展開するジム、ゴルフ、英語、料理分野などの自己実現のためのトレーニングを展開。また、買収含めてイデアインターナショナルやJEANSmateなどの生活雑貨・アパレル、健康食品なども販売。一方、買収企業の減損損失などを背景に、2018年度から売却も進める。
時価総額
2,253 億円
業績
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【リース会計】
決算説明会資料に出ているのだが、上期の増益要因の23億円はリースにかかるIFRS16号の適用。それなかりせば、営業利益は4億円に過ぎない(スライド7・10・11)。
こちらはリースにかかる資産・負債をBSの両方で認識させる変更。そのなかで従来は貸借料だったのが、減価償却と支払利息に変わっている。
会計変更によって有利差異が発生しているが、減価償却想定期間と比べて早くに店舗を閉じないといけない場合は減損が発生しやすくなっていると思う(会計士の皆様、間違えていたら指摘いただければ!)。
そして、記事でも「負ののれん」の話が出ているが、負ののれんが発生するのは大体業態として成長性がなくなっているから。それは想定よりも早く店舗を閉じないと回復しないことも増え、会計変更と買収している業態を併せると、結構リスク高めなのでは、と思う。
https://www.eyjapan.jp/library/issue/info-sensor/2016-12-02.html
【広告費】
自社の強みとして広告宣伝に投資しまくっていて、ノウハウが貯まっていることを挙げられている。
広告費も、それで獲得した顧客が使い続けてくれれば実質的には資産となる(買収時にのれんとして顕在化)し、逆に継続しないなら費用が出ただけになる。またその獲得した期間に業務運営するために固定費が増えているものを回収しきる前に顧客が減れば、損益分岐点を割る。
BtoCビジネスは顧客・時間の奪い合い。ブームも飽きもある。そのなかで足元販管費が前年度比で約100億円減少している(うち約20億円は上記リースに関する会計基準適用が要因と有報にある)。
広告宣伝活動が効率的になっていればいいが、一方で本来は獲得・継続のために使わなくてはいけない費用が短期利益のために削られていて、コアのトレーニングなどで解約率が上がっている・上がってくる可能性もあると思う。
費用の資産化については、昔から下記などでコメントしてきたので興味がある方は併せてご参照いただきたい。
https://newspicks.com/news/3790391
https://newspicks.com/news/3799548
しかし、今期の通期予想では、営業利益、最終利益ともに黒字で着地する可能性が高く、数字ベースでは、立て直しに成功しつつあります。ただし、今の黒字は不採算店舗の閉鎖など、赤字の「止血」によるところが大きいのも事実です。
買収した赤字企業のアセットをいかして、ビジネスモデルを変えながら中長期で利益を生む体質に変えられるのか。ここからが本当の戦いでしょう。NewsPicksニュースラボのテーマに則り、「今後」にしっかりと注目していきたいと思います。
https://newspicks.com/news/4442273/?utm_campaign=np_urlshare&invoker=np_urlshare_uid489842&utm_medium=urlshare&utm_source=newspicks
個人的には松本さんがライザップに加わる時におっしゃっていた『世界一の経営者にする』を見届けたかったです。
中長期でそれぞれの会社が成長しライザップグループ全体の企業価値を上げていくには、リストラ後の成長戦略という難しい課題が残っていますが、頑張ってほしいですね。
バフェットがバークシャー・ハサウェイを買収したときのように。
もしくは、旧村上ファンドが大株主になっているような企業とか。