ユーザベース、TBSと資本業務提携を実施
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財務とビジネスの制約と、各種プロコンを色々と考慮してのストラクチャーじゃないかと、外から見て思います。制約条件のある中で、結構美しいディールに見えます。
---以下、事情を知らない人が妄想で書く背景です---
① ユーザベースは時価総額はあるけれど、キャッシュと会計上の自己資本は薄い会社。FCFは出ていないから、これ以上のDebt調達は難しい。そして、Quartzの業績はまだまだなので、ユーザベースのBSにはのれんの減損リスクが存在する。だから、先日の銀行借入れのリファイナンスだけでなく、エクイティ調達が必要
② 昨年Quartz買収時の財務戦略によると、ワラントにてもっと高い株価でエクイティを調達したかった。でも株価上昇の賭けには勝てなくて、今回株価が相対的に低いところで調達しないといけなくなった。株主へ配慮すべく、希薄化率を極小化して3%程度にとどめた
③ 株価が低いところでも、実質的なEPS(赤字だけど)の減少は少ないよというメッセージを資本市場に出したいから、シナジーなりシナジーの雰囲気があるそれなりの恰好のつくところ(= TBS)から調達することにした。公募増資にはしなかった。
ここまでが財務的な観点での調達の理由の妄想。
ただ、
④ NPのメディアやコミュニティとしての価値を維持向上させることも、財務的な観点と同じくらい重要。だから協業の中心は、ユーザベースでなく、NPでなく、さらにその下にいるNP Studio(動画)。編集部やコミュニティ空間としてのNPになるべく色が付かないように、外からそう思われないように、配慮した。慎重なストラクチャリング。TBSとの資本業務提携を発表させていただきました。
人材交流を通じて、次世代の動画コンテンツ、ビジネスの育成に共同で取り組みます。
近年、世界ではコンテンツ大ブームが起きており、米国では今年だけで10兆円以上がコンテンツに投じられています(石油産業の投資規模と同じ:https://www.economist.com/leaders/2019/11/14/who-will-win-the-media-wars)。
日本では、メディア・コンテンツ業界にあまり元気がありませんが、これから動画コンテンツを中心に、コンテンツへの投資が一気に盛り上がるはずです(メディア業界に限らず、一般の企業でも)。
まだ新時代の「成功の方程式」は見えていないだけに、今ほどチャレンジに向いた時期はありません。
「TBS×ユーザベース」のコラボレーションによって、日本でも「コンテンツ黄金時代」を実現できるよう、好奇心とセンスを研ぎ澄ましていきたいと思います。驚きました。TBS側から見るとネット・スマホ、若者、経済を強化できる打ち手に見えますが、UZABASE側から見ると持ち分はマイノリティとはいえ特定の局の「色」をつけるようにも見える決断で、それ以上の果実を期待しているということなんでしょう。サイバーの藤田さんも(リップサービスもあるでしょうが)テレ朝の番組製作能力、特に報道はすごいといつも発言しているように、制作力ではまだまだ強みがあるということなんでしょうね。ただ、動画子会社でもNPでもなくUZABASEと、というところも何か狙いがあるのかもしれません