クローズアップ:国際学力テスト 読解力急落 「PISAショック」再び
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注目のコメント
〈新聞はおろかインターネットニュースも見ないため時事問題を尋ねても意見が言えない。「最近の学生たちは文章を読む経験がひどく不足している。このままでは世の中の情報を読み解く力は育たない」。〉
首都圏の有名私立大の教授の実感だそうです。インターネットニュースさえも読まないというところにややショックを受けました。ログインが必要だったので内容読めてないですが、そもそもPISAのテスト結果に対して、「日本の子どもたちは〜」と丸めて表現して良いのかは疑問です。
例えば全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)では私立学校に参加義務が無いので、実質公立学校の得点で全国比較をしているという話があります(ソースは『学力の経済学』)。
以下にリンク貼りましたが、PISAのテストの母集団においては公立、私立の区別が明記されていないので、公立私立両方含むと思われます。でも仮に選出された後の参加が任意で私立が殆ど参加していないのであれば、設定した母集団を反映した標本集団になっているとは言えないでしょう。(参加した学校の公立・私立の割合はざっと読んだ限り未記載でした)
あと、実際に選出された学校はどうやってテストをしているんでしょう。183校から6,100人が参加という事は、1校あたり33人、約1クラス分の生徒データを提供すれば良いわけですよね。選出された学校の高1学年が仮に7クラスあったとして、全クラスから本当にランダムで33人を選んでやらせるとか、全クラスで実施して33人分だけ提供するとは考えにくいので、実際はどこか1クラスだけ選んで調査に回答させているんでしょうかね。文科省からそんな面倒なことを依頼されたとして、私立が果たして応えるのか…。
(以下調査結果の要約 https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/03_result.pdf より引用)
調査対象
15 歳児に関する国際定義に従って,日本では,調査対象母集団を「高等学校本科の全日制学科,定時制学科,中等教育学校後期課程,高等専門学校」の 1 年生,約 116 万人と定義し,層化二段抽出法によって,調査を実施する学校(学科)を決定し,各学校(学科)から無作為に調査対象生徒を選出した。調査には,全国の183 校(185 学科),約 6,100 人の生徒が参加(2018 年 6 月から 8 月に実施)。これを受けてまた読解力強化の流れになる。効果が出たら力を抜く(他の所に注力する)。詰め込みが良いのかゆとりが良いのかと一緒で、こういうものは揺り戻しの連続なのでしょう。