銀行、IT企業へのシステム開放に遅れ 来年5月までに契約結ばなければサービス中断の恐れ
コメント
注目のコメント
皆さんコメントされている通り、落としどころをどのようにつけるか、ですね。
銀行業は巨大な装置産業ですので、そこにタダ乗りさせろ、というのは嫌だ、という気持ちもよくわかります。「オープンAPIに対応したシステム改修にも数億円から数千万円をかけている」・・・ (・。・;フーン
米国でかなりの銀行と関係を持つフィンテックの会社に関わって米国と日本の銀行を最近いくつか回ったけれど、日本の銀行の基幹システムから動態的なデータを取り出すことが、米国と比べていかに難しいかというのが何となくわかったような気がします。この状態だと、フィンテック企業との関係がどうこういう前に、銀行自身の効率化とかビッグデータの集積・活用とかがそもそも難しいんじゃないのかな。外野から見た感想に過ぎませんが、ちょっぴり心配になりました (^^;日本の銀行のシステムの構造はそれぞれの機能が密結合しており。いわば、頑丈な城壁で囲まれた巨大な城です。
その一方、アメリカの銀行のシステムの構造はそれぞれの機能が疎結合しており、連携した複数の砦です。
日本のシステムがこのようになっている理由は、特定日に集中する大量の振込を正確かつ速やかに処理するためのものです。
そのため、元々、外部との接続に自由度が高くなく、システムにAPIのような接続の口を設けると、接続部分だけでなく機能全てに影響がないか調べるため、多くのテストをやり直しせねばならず、時間とお金がかかるのです。
ですが、これは金融庁の指導に拠るものです。
また、今回のAPIの対応は、個別事情があるため、金融庁として義務にはしませんでしたが、銀行はAPIで利益が上がらないと思いつつも義務として対応せざるを得ません。
このような環境であれば、やはり期限を伸ばすことが妥当と思われます。