石でつくられた紙はエコか。リサイクルできない紙が増えている!
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紙は、なかなかわがままな素材です。
このニュースにも記載の通り、リサイクルのための分別が難しい。
不織布は紙ではなくそもそもプラスチック扱いですし、紙でも汚れがひどいものはマテリアルリサイクルができない。コーティングされたものもだめ、ワックスもだめ、感熱紙もだめ。
プラスチックなどだったら事前に分別が甘くても、破砕して洗浄して比重選別にかけることができます。
一方で紙は破砕したりシュレッダーにかけると、繊維が壊れてリサイクル性が低くなる上に、一度異物が混入したらアウト。事前に分別するしかありません。
かといって、紙の代替品とされているストーンペーパーは、いくら焼却時のCO2が減るといっても、原材料が石灰岩なので採掘し続ける必要がある上で、リサイクル出来ずに燃やさざるを得ないということなのであれば、資源効率の観点からはよくないですね。石灰の採掘も含めて、本当にエコになるかどうかは少し難しいと思います。
そもそも石灰にはセメント原料筆頭に他に需要がある中で、一般的に流通するだけの紙の原料として確保出来るのか。
発破で山を吹飛ばして採掘していたりするわけで。
先日、こんな記事もありましたが。
私、生まれがこの近くなもので。
https://newspicks.com/news/4390064
追記:
コンクリートの中身にゴミを入れて…みたいな取り組みは既にされていていまして。
ゴミをそのままではなく、焼石灰を製造する過程でゴミも燃料の一部として燃やしまして、残った灰スラグを原料としてセメントに混ぜるわけです。
下記も私の生まれの近くですが。上のリンクにある武甲山から採れた石灰は日高市のセメント工場に運ばれるわけですが、日高市はこのセメント工場のお陰で可燃ゴミとプラスチックの分別が不用です。
https://newswitch.jp/p/15245リサイクルには、基準があって、まず分別できるのかということがあります。
一番リサイクルに向くのは鉄なのです。何故かと言えば磁石にくっつくからです。
そして、溶かして再利用したときに、同じ強度を保てます。
紙の世界は区別がつかないのが難しいところです。
また、鉄のように完全には戻らないですが、最近は再生紙を作る技術が発達し、きれいな紙を作ることができます。
また、あまり知られていないことですが、古紙を100%使った再生紙は化石燃料を多く使うため、環境全体を考えると、古紙を混ぜた再生紙の方が良いと言われています。