「日本ワイン」はなぜおいしくなった? その背景にいたキーパーソンとは
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父がサラリーマン退職後、友人とワインを作るといいだし(椅子から転げ落ちそうになりました)、山梨でワイン生産を開始したのが7年前。「日本のワインは・・・」と偏見を持っていましたが、父の影響でいろいろな日本ワインを飲むようになってわかったのは「この値段でこのおいしさ!すごい!」でした。限られた情報の中でノウハウを共有し、産業を創っていくのはまさに「共創」で素晴らしいことです。
ワイナリーの仕事で聞いた話。
ブドウ農家さんは生食用ブドウには手間隙かけるが、
ワイン用ブドウにはそれほどでもないらしい。
生食用は高く売れるし、出来がすぐわかる。
それに比べてワイン用ブドウは
農協がキログラム単価で買ってくれるので
質にこだわる必要があまりないようです。
ワイン用ブドウは
粒が小さく味が濃縮されている方が
美味しいワインができるのだが、
キログラム単価で買い取ってくれるとなると、
水分を多く含んだムチムチのブドウの方が
高く買い取ってもらえるからです。
(農協は各畑から買い取ったブドウをごちゃ混ぜにする。
その方が各年の味も安定する)
日本ワインを明記する基準も厳しくなり
注目度も大きくなっていることから
大手はブドウの質を上げるため、
自社畑を増やしたりし始めている。
(ただ、畑のある環境と栽培技術に大きく左右される)
小さなワイナリーでも自社栽培を始めている所もあり、
美味しいワイン用ブドウを作れる農家さんの取り合いもきっと起こる。
これからブドウ農家さんが
ワイン用ブドウに生食用と同じ様に
手間隙かけるようになると
間違いなく今以上に日本ワインは美味しくなるはず!
ただ、ブドウの単価すなわち
ワイン単価は上がるのでしょうけど。