世界の海辺に出現する新種の「プラスチック岩」の脅威
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ハワイ周辺は海流の関係で、世界有数の浮遊物が集まりやすい海域と言われています。日本の東側にもプラスチックが集まる海域があります。
こういった場所にある漂流プラスチックが分解されてマイクロプラスチックとなり、近くの海岸に流れ着いて砂と同化することになります。
また、海岸沿いで捨てられたプラスチックが砂浜深くまで潜り込んでおり、表面に現れないために回収もされず、段々と断片化されてマイクロプラスチックになっているという調査報告もあります。
このニュースにあるプラスチック岩(プラスティグロメレート)は、プラスチックごみを焚火などで直接燃やすことに加え、砂浜中のマイクロプラスチックも溶出することにより出来たものと考えられます。
プラスティグロメレートやパイロプラスチックは普通の石と見分けがつきません。
https://www.gizmodo.jp/2014/06/post_14763.html
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO49300230S9A900C1000000?channel=DF130120166020
プラスチックチックごみによる有害物質の濃縮も指摘されています。これらが食料魚の生け簀に使われたり、子供が拾って遊ぶことになる…...抵抗がありますね。巨大産業文明が崩壊してから1000年
錆とセラミック片におおわれた荒れた
大地に くさった海…腐海(ふかい)と
呼ばれる有毒の瘴気を発する菌類の
森がひろがり 衰退した人間の生存を
おびやかしていた
映画「風の谷のナウシカ」の冒頭に登場する文章です.セラミックはナウシカ公開時の80年代に金属に代わるかもしれない材料としてブームになっていた素材です.ナウシカの世界,正確にはナウシカの生まれる1000年前は,「セラミック」と呼ばれる万能素材が様々に形を変え日常生活に入り込み,自然の岩や砂や土までも「セラミック」に置き換わった時代でした.そんな「巨大産業文明」が崩壊し,すべての「セラミック」をもとの天然の土に戻すプロセスを行っているのが,ナウシカの時代に「腐海」と呼ばれている領域です.「風の谷」にある岩や土も,また人間ですら,すべて「セラミック」でできた人工物だったのです.
さて,この「セラミック」とは「プラスチック」のことですよね.ナウシカの未来史をなぞりますか?「燃えたプラスチックには、染料に含まれる鉛やクロムなどの有毒な物質が高い濃度で含まれているおそれもある」というのは心配ですけど「プラスチック製の人工石が海の生き物に与える影響はまだ分かっていない」ということなんですね・・・ ガラスやプラスチックで作った模造石とかコンクリート製のテトラポットやブロックとか、いろんな石が人工的に作られているけれど、それらと比べてどの程度リスクが高いものなのか。人間のコントロール下にない不自然な石が出現するのは確かに怖いけど「新種のプラスチック岩」が、どんな理由でどの程度の「脅威」であるものか、科学的に知りたいな (◎_◎;)
やり方次第でプラスチックを石に閉じ込めて無害にできるなら、なにかの解決に結びつかないか。全くの素人の白昼夢に過ぎないけれど (^^;