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国際社会から非難され、孤立することは、中国指導部が非常に恐れる事態です。1989年に生起した天安門事件以降、中国は、国際社会から孤立し、経済発展が止まってしまったという悪夢を経験しています。
現在のように、国際的経済活動にかかわるサプライチェーンがより複雑になっている状況で、国際社会から孤立すれば、どのようなダメージを受けるのか予測できません。それでも中国が「天安門事件の二の舞にはならない=欧米諸国から人権侵害を非難されても国際社会から孤立しない」と言うのは、半分は虚勢、半分は自信というところでしょう。
先日、香港に駐留する人民解放軍の部隊が、香港政府の要請なしに勝手に市街地に出て清掃活動を行ったことが、「香港基本法(香港の憲法にあたる)」違反だとして批判を浴びましたが、この中に対テロ特殊作戦部隊である「雪楓特戦営」「特戦八連」という部隊名の入ったTシャツを着た隊員が混じっていたことが物議を醸しています。
「営」は日本語でいう「大隊」で、中国では1000名規模の部隊です。「連」は日本語でいう「中隊」で、中国では100名規模の部隊とされています。物議を醸したのは、この部隊が、中国の西部戦区に所属する部隊だからです。西部戦区には、新疆ウイグル自治区やチベット自治区が含まれます。
国連人権理事会を舞台に、日本や欧洲と北朝鮮やサウジアラビア等が攻防を繰り広げたのも、中国の新疆における強制収容所等の人権弾圧に関してです。新疆ウイグル自治区に駐留している人民解放軍と香港警察は交流があります。昨年も、香港警察は新疆ウイグル自治区に視察に行っています。
また、香港内に、新疆ウイグル自治区にあるのと同様の「強制収容所」または「再教育施設」が建設されるという報道もあります。香港の住民が、新疆ウイグル自治区に展開する対テロ特殊作戦部隊が香港に駐留しているのを見て恐怖するのは当然だとも言えます。
彼らが着ていたシャツには袖がなく、番号が着いていたことから、バスケットボールのユニフォームではないかと思います。以前、雪楓特戦営のバスケット・チームが強いという記事が出ていたように記憶していたので、そうではないかと思ったのです。清掃活動は、香港住民に、共産党・人民解放軍に対して親近感を持たせる世論工作の一種と考えられますが、一方で、抗議活動参加者を威嚇して見せたのでしょう。