6Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
金融政策の効果はさまざまな計測の仕方がありますが、ECBの資産買入は100bps引き下げている可能性があるとのこと。
ただ、買入やめて、バランスシートを戻したとしても100bps戻るかというと米国を見ている限り、非対称的な効果があるように思います。
ECBは当然に意識していると思いますが、国債利回りを押し下げる上では、国債の買入れによる直接的な効果だけでなく、マイナス金利の深堀りによる将来の金利パスに関する期待の変化を通じた、いわば間接的な効果も働いているはずです。

後者のメカニズムは、日銀がマイナス金利を導入した際に長期金利が顕著に低下したことと同じです。

その意味では、既に相応に深いマイナス金利となったユーロ圏の場合、さらなる利下げによる間接的な効果は減衰していくはずであり、追加緩和の効果は直接的な効果に多くを依存することになります。

この点に関しては、各国の国債市場におけるECBのシェアが上昇することに伴って、少額の買い入れでも利回りにインパクトを出しうるようになるかどうかがポイントになります。