北極は暖冬予想 日本に影響も(片山由紀子)
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北極海の氷は年々減り続けており、今年は夏の氷の面積こそ最小とはなりませんでしたが、それでも秋以降の氷の発達が遅れており、夏の氷が最小となった2012年と同じレベルでしか冬場の氷が発達していない状況です。近年5年の北極海の氷の面積は2010年までの過去30年のうち下位10%の値を下回る状況が続いており、近年の氷の減少が特に目立っています。
北極海が氷に覆われないと、北極に溜まる寒気が安定して北極付近に存在することができません。ただでさえ、北半球はジェット気流を遮る山脈が多く、かつ大規模な暖かい海流も流れてきているため、ジェット気流が蛇行しやすいのですが、北極の寒気がさらにより南に放出されやすい状態になることを意味します。昨年、シカゴで-40℃近くまで下がる大寒波がやってきましたが(日本も同じ時期にそれと似たような寒気に覆われましたが、暖かい日本海のおかげでそこまでは冷えませんでした)、今年もまた似たような状況になる可能性が大いに高いということを意味します。
ただ、昨冬は安定した冬型の気圧配置にならないなどの理由で全体としては暖冬傾向となりました。今年についても、全体としては温暖化もあり暖冬となる可能性が高いとされています。しかし一時的には猛烈な寒気が南下してくることも予想されます。用心しておきたいところです。