【大室正志】日本人はお節介で健康が守られていた
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注目のコメント
2015年に世界医師会の会長になったマイケルモーマットは健康は社会的要因で決まると論じました。WHOも健康格差の要因として所得、雇用、家族構成、地域性を挙げています。自分自身産業医現場に身を置いていますが、この感覚と概ね一致しています。
もちろん一人一人の健康リテラシーの向上は急務でしょうが、それが行きすぎることで「糖尿病になるのはそいつが悪い」みたいな方向に行きすぎることを危惧しています。健康リテラシーと言うなら上記のような議論を踏まえ安易な自己責任論にいかないで欲しいなと感じます。
PS
キングオブコメントは何気ない一言が選ばれることが多いので本論とは関係ない部分になってしまいましたw納得。いつも大室さんは産業医としての知見をもとに、本当にバランスの良いコメントをされますね!いつもキラーコメントに注目されがちですが :)
大室さんのコメントの通り、以下のような背景を知ったうえで、国家としての健康をどう維持していくのかを考えていきたいですね。その中で、企業ができることをやっていけると、”一人一人の健康リテラシー”が向上しそうですね。
・エビデンスという面からみるとこれは身体に良い!と言える食べ物ってそう多くない。
・今は70歳まで働かないといけない時代になりつつある中、働き方のペースも考えていかなければいけない。
・日本は昔から強制的に健康診断を受けさせられて、結果が悪かったら病院に行ってこいと社員にお節介をやいてきた国で、セーフティーネットになっていた。
・ただ、今は非正規やフリーランスの人が増えることでますますそのセーフティーネットから外れてくる人が増える。「体調管理は自己責任か?」は良い問いですよね。
「社会としてはそう考えない方がいい」「医師だけが知っている健康法なんてそうない」「同調圧力から解放されると同時にお節介で守られていた健康も失われてしまう」
個人的に健康=意識×行動だと思っているので、「集団」として意識と行動を上手くコミュニケーションするのがベターだと考えています。と、正論のようなことを言いながら実践できていないわけですが(笑)みなさんはいかがでしょうか。