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ちょっとしたことで他人のお世話になったりご馳走になったりすると義理付き合いみたいなものが発生してしまい、これが結局選手の伸び悩みにつながることが多いのだとか。それよりも、自分の時間をたくさんもち、バットを振る時間を確保することが大切。
結局コーチングとは他人に頼るものではなく自分自身に集中していく作業になると思うので、他人任せにしないこと、自分自身をさらに追求することであるとを把握した上で、受けるべきだなと思います。
これは、メンタルトレーナーでも同様です。
「怪しい」とはなにか。
学術的根拠を客観的に持っていない人は、確かに専門性がどこにあるのかわからないので「怪しい」です。
とくに「客観的根拠を持っているかどうか」で、クライアントには判断していただきたいです。
たとえば、メンタルトレーニングであれば、当然、sport psychology, performance psychologyといった心理学の領域を少なくとも大学院で学び、客観的根拠として修士号を取得していることは最低条件です。
よく、「アメリカで心理学を学んだ」というようなプロフィールの「メンタルトレーナー」で、よくよく聞くと、「3日間の◯◯教授のワークショップに参加してきた」ことが「学術的な根拠だ」と言ったりする。
もちろんそれでも有能な人も「いるかも」しれませんが、それでは、「どこまで何を学んできたのか」という基準(例:修士号、博士号、または原著論文)がわからず客観的根拠になりません。
コーチングも同様です。有能な日本人の「ビジネスコーチ」はたくさんいらっしゃいます。
ビジネスコーチという肩書きの人のプロフィールをしっかり見ることが大事です。
組織心理学なのか、臨床心理学なのか、スポーツ心理学やポジティブサイコロジー、パフォーマンスサイコロジーといった心理学領域なのか、どういった専門領域の修士、博士を取得しているのか、見ると、少なくとも「客観的に何を専門としている人なのか」はわかるので、怪しいという表現にはならないでしょう。
クライアント側が、セルフアウェアネスを拒んでしまうがゆえの「心理学なんて怪しいでしょ」という場合については、また別の機会でお伝えできればと思います。(私自身、選手時代は、メンタルトレーナーというおじさん、おばさんを怪しいと思っていました。笑。たんに、心理学を知らなかったからです。)
聞くことにより、その人が持っている答えを見つける。こうしなさいとアドバイスするのではなく、寄り添ってリードするコーチング。
上手に活用するのはありでしょう。ただし、コーチングなしでは、何も考えられない、何も決められないというような、依存体質にはならないことです。
スポーツ界もそうですが。
・コーチングは本読めば身につく
とのことです。
個人的に思うことは、何事も勉強より実践の方が遥かに効果的に学べるということです。特にコーチングで学ぶようなコミュニケーション方法は、確立されている手法が全ての人に活用されるとは思えません。その人のキャラクターや地位などによって、使える手法は違う筈。なので本読んだとしても、その内容もコーチングと同じで内容を鵜呑みにすることなく、きちんと取捨選択して自分流に応用・実践するところにこそ注力するべきかと思います。
でも、「ビジネスコーチ」って、その人が何かしらのビジネスの実績をあげたことあるの?という人がいる。
これってとても不思議。
それだったら、タイガーウッズやジョコビッチのコーチは、マスターズやグランドスラム達成しているのかという話になるが、ゴルフにもテニスにもプロ経験は乏しいが、素晴らしいプロコーチは山ほどいる。
コーチが本人に気づきや行動の変化を与えられるか。そこに対して成果や満足度が高ければ良いコーチなんじゃないかと思う。
ただし、コーチングって参入障壁が低くて、玉石混交なのは事実。単なる会話のキャッチボール相手だったり、強引に決めつけて処方箋を渡すコーチも多いんじゃないかと思う。