中国のＥＶ市場が急減速～通年でマイナスへ

コメント

注目のコメント

• 松野 豊

  日中産業研究院（東京＆北京） 代表取締役

  ・2019年11月19日

  米中貿易摩擦でも俎上に上がっている中国政府の補助金は、特定の産業や企業を”直接支援”するもので、産業政策の範疇で言えばいわゆる「禁じ手」のひとつだ。
  
  中国政府が補助金の打ち止めをする理由は、米国との摩擦も要因のひとつだろうが、こんな政策をいつまでも継続していたら、EV産業が補助金漬けになって、いつまでたっても真の国際競争力がつかないとみたからだろう。
  
  自動車のEV化は、世界的に見ても一つの大きな流れではあるが、エネルギー効率、ＣＯ2削減、廃車リサイクル、技術革新対応のどの観点から見てもまだ課題が残されたままだ。
  むしろ世界最大の自動車市場である中国の産業政策に世界が引っ張られてしまった感がある。
  
  自動車の全面EV化は、もう一度きちんとアセスメントをするべきだと思う。