ドイツ議会がiPhoneのNFCモバイル決済を他社に開放する法律を可決。アップルは「セキュリティに危険」と警告
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注目のコメント
(英語版記事へのコメントの再掲です)
記事にもあるようにAppleだけが名指しされるのには理由があって、NFCを内蔵するAndroidや特にiPhone同様にセキュアエレメントを自社スマホに内蔵するSamsungはそれらを他社にも開放している。同程度のアクセスをAppleも与えろというのがドイツやEUの基本線だと思います。
当然本丸は決済ながら、その他にも例えばマイナンバーカード読み取りのiPhone対応が今年になるまで実現されなかったのも基本的にはAppleが今年になるまで必要な機能を解放しなかったから。日本の官庁の怠慢じゃないんです。Appleが原因で遅れた。
また交通系も例えばパリでは公共交通のスマホ乗車が始まったが現在iPhoneは非対応。Appleは交通乗車券に関しても自社規格を策定し採用を求めているらしいが、改札機など展開済みのICカード乗車券のインフラ上に安価にスマホを対応させたい採算的にも余裕のない地域交通事業者にとっては非常に厳しい。
QRコード決済も店舗提示型については実はNFCでも安価に実現可能です。スマホでのQRコード撮影はレジ脇に貼り付けたNFCシールへのタッチに置き換えることが出来る。では何故この方式が普及しないのかというと、一つの理由はこの用途もAppleがApple Pay限定にするため囲い込みをかけているから。
記事にもあるAppleのセキュリティが云々という言い訳とそれを擁護するAppleファンのコメントまでがテンプレですが、問題は他社の開放の度合いと足並みが揃わない事によるイノベーションと社会的に必要とされている用途への応用の阻害です。
Appleはスマホの世界ではパワープレーヤーではありますがオンリーワンではありません。例えれば他のウェブブラウザが全てJavaScriptに対応しているに一社だけ自社認定のActiveXだけ許可しているような状況です。これではウェブ上でサービスを作成する側もJSを積極的に採用出来ませんよね。
そんなこんなでドイツとEUの対応には賛成です。がんがんやっちゃってください。ドイツがAppleにNFCモバイル決済を他社に開放することを義務付ける法案を可決。確かAppleと規制当局との対峙はオーストラリアでも起こっていたがAppleは対応していなかったはず。現時点ではサードパーティーの決済サービスに開放しているのはSuicaだけという理解でOKかな?