使った人は絶賛。アマゾン「置き配」は日本でも定着するか
コメント
選択しているユーザー
宅配ボックスが無いマンションに住んでいるのでAmazonではガスのメーターボックスに入れてもらってます。不在票を置かれることもなくなり、非常に便利だと感じています
注目のコメント
現行法では、置き配は違法(厳密には約款=契約違反)です。
運送業者が配達をする場合、運送契約は、国土交通省から認可を受けた運送約款か、または国土交通省が定めた標準運送約款を使わなければなりません(運送業法第10条)。そして、大半の運送業者は、後者の標準運送約款を使用しています。
宅配の場合は、標準宅配便運送約款が適用されるのですが、置き配は、この標準宅配便運送約款第12条(※)違反となります。
コンプライアンスを徹底している運送業者であれば、置き配が違法であることを理解しており、置き配をしてくれません。大手の運送業者が(宅配ボックス等を除き)置き配をしてくれないのは、こうした背景があります。
逆に言えば、置き配をする運送業者は、こうした法令について無理解であるか、または違法と知りながらしているわけです。
ただし、例外として、例えばAmazon自身が、(下請けも使わず)完全に自社で配送する場合は、運送業法が適用されませんので、合法的に置き配ができると思われます(=生協の宅配のモデル)。
もちろん、こうした規制の背景とユーザの利便性は別の話です。
また、こうした規制となっているのは、長い歴史的な背景があってのことであり、こうした点だけにフォーカスして「規制はケシカラン」というのは、雑駁な議論というものでしょう。
※【参照】
(荷受人等が不在の場合の措置)
第十二条 当店は、荷受人又は前条に規定する者が不在のため引渡しを行えない場合は、荷受人に対し、その旨を荷物の引渡しをしようとした日時及び当店の名称、問い合わせ先電話番号その他荷物の引渡しに必要な事項を記載した書面(以下「不在連絡票」という。)によって通知した上で、営業所その他の事業所で荷物を保管します。
2 前項の規定にかかわらず、荷受人の隣人( 荷受人が共同住宅に居住する場合はその管理人を含む。)の承諾を得て、その隣人に荷受人への荷物の引渡しを委託することがあります。この場合においては、不在連絡票に当店が荷物の引渡しを委託した隣人の氏名を記載します。
出典:https://www.mlit.go.jp/common/001279969.pdfいいと思うし、実際昼に自室にいないので玄関先に置いておいてと頼んでいたこともあるのですが、他のマンションの住民から管理室に通報されました。
規約や美観などいろいろと問題があるそうです。
一軒家なら問題がないと思いますが、共同住宅になるとそれなりに面倒なので、やはり日本の場合は宅配ボックスが最も普遍的な正解なのかもしれません。どこまで意識的かわかりません。
が、宅配便事業者の困難さを世に伝え、共感を生んだコミュニケーションは、見事に「空気の醸成」を果たしました。
パブリックリレーションの成功事例といえるでしょう。