アップルウオッチ、心臓疾患探るのに有効=米研究グループ
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本論文は、Apple Watchが心臓疾患を探るのに有効とは伝えていません。著者はとても注意深く論考を進めており、この研究が検査の精度を示すものでも、一般の方がスクリーニングに使えるということを伝えるものでもないということを強調しています。
この研究の価値は、(後からデータを振り返るのではなく器具を渡して追いかけるタイプの)前向き研究を、前代未聞の40万人規模で行えるということを示したこと、その規模の研究でデータをとったこと自体にあります。
また、時代を先取り、参加者の研究への同意などのプロセスをiPhoneのアプリで完結させ、研究中の診察も遠隔診療を用いました。このように、研究に身体的に「参加」する必要がないことは、40万人の参加者を8ヶ月追いかけ続けられた仕掛けであり、今後の研究手法に一つの道を開きました。もちろん、そこにはAppleの求心力や流通の力が寄与したことも無視はできません。
少なくとも、医療機関とAppleのような企業が組むことで、これまでは不可能だった規模の研究ができることが示され、今後、GoogleやFacebookなどが参入してくることを予知させるものです。
医学がまた大きく変遷することを予感させます。ウェアラブルデバイスでの不整脈検知はかなり面白い取り組みです。心房細動は脳梗塞などの原因にもなり、適切な治療が求められます。しかし自覚症状の少ない患者もおり、拾い上げるのは難しいのが現実です。
不整脈?が検知された患者の34%に心房細動という確率はともすれば少なく見えますが、問題は逆の指標です。この記事では触れられていませんが、「実際に心房細動がある患者のうち、どれだけの患者できちんと検知されたか」が重要です。
これが低ければ検知ツール=スクリーニングとしては役に立ちません。逆にこれが高ければ、心房細動がある患者はほぼ引っかけることができるので、的中率が34%でも役に立ちえます。
きちんとした比較研究が待たれます。日本では心電図機能は使えない。
医療機器に当たるから。
じゃあ認証取ればいいじゃんとなるが、その認証は既得権益でコストと時間がかかり過ぎる。
そういう規制いらねw
そういう規制が日本のイノベーションを阻害する元凶。