かんぽ増益予想に修正へ 20年3月期、営業自粛で経費減
日本経済新聞
14Picks
コメント
注目のコメント
日本の保険会計は新契約を獲得するほど、新契約を獲得した年は利益が出にくくなります。
これは、保険というビジネスがそもそも費用先行で、新契約を獲得するときには代理店への手数料とか販売員への給与とか契約審査にかかる費用が多額にかかり、そこでかかったコストを後の保険期間で回収するモデルだからです。
大手の保険会社であれば新契約に対して保有契約が莫大なので保有契約から生じる収益で黒字を維持できますが、新契約に対する保有契約の残高が小さい新興の保険会社なんかは新契約の獲得が多いと赤字が続いてしまいます。
ちなみに、米国基準では新契約獲得に要した費用は資産に繰り延べることが要求されます(Deferred Acquition Costといいます)。そのため、保険期間にわたって平準的に利益が出ます。
また、IFRS17の場合には新契約獲得キャッシュフローとして保険負債の測定に含められ、収益に対応するように費用が認識されるようになるので、米国と同じように利益が平準化されます(認識パターンは異なると思いますが)。