スパイスカレーの伝道師が、「さかなクン」に憧れる理由
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注目のコメント
気づいたダイヤの原石を自分で磨く行動力、小さなブームで終わらせず文化として普及するための分かりやすい理論分解や研究の裏付けなど、素敵です!
自分で一つ一つ突き詰めていく、頭の良さをすごく感じるコメントの数々でした。
料理が究極的には効率化しないこと、はその通りだと思います。そしてそれが価値になる。個人的にも人を介するサービス業の価値が今後は上がっていくと提唱しているので、とても共感します。印度カリー子さんに、スパイスカレーの魅力から昨今の食生活についてまで、多岐にわたり語っていただきました。
便利な時代になっても、食に関して受け身になり過ぎず、主体的に選択できるようになっておいた方が良いと思います。
もちろん、食品関連の企業などへの信頼に、身を委ねるのもアリだと思います。
ただ、なぜ、自分がその企業を信頼できるのか、自分の言葉で説明できるようになっておいた方が良いのではないでしょうか。
そのためには正しい知見に基づいた情報発信が必要で、今後のカリー子さんのご活躍に期待したいです。食事には、3つの機能がある。「栄養補給」「美味しさ」「娯楽性=楽しさ」だ。
身体を作るための「栄養補給」と、口に入れた瞬間幸せを感じる「美味しさ」と、音や香り、そしてみんなで食べたること、雰囲気を楽しむ「娯楽性」は、しかしながら並列し得ないのだ。
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完全栄養食などの「食の効率化」は、まず「美味しさ」と「娯楽性」を捨てた。その上で「栄養補給」のただ1点にフォーカスしたものだ。
「食」に拘らない人はそれなりにいる。その人たちは「美味しさ」と「娯楽性」は一切求めていない。なんなら「栄養補給」すら求めていないわけだが、流石に栄養を取らないと病気になってしまうことが目に見えているから「栄養補給」だけはしたい、という人たちに向けた製品は存在し得る。
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逆に「美味しさ」を追求してきたこれまでの日本の食品メーカーにも罪はある。「美味しさ」は、「塩」と「糖」によって作られる。人間の身体にとって必要最低限の「塩」はかなり少なく、摂り過ぎれば毒になるし、「糖」に至っては毒でしかない。
つまり「美味しさ」を追求すればするほど、人間の身体を蝕んでいくのだ。その末路が現代病といわれる生活習慣病だ。
とはいえ、美味しいものは食べたい。「美味しさ」を覚えた人間がそれから逃れるのは苦痛だからだ。
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完全栄養食とは、栄養成分だけが入っていれば「完全」ではない。人間にとっては、美味しさも楽しさも含まれてこそ「完全」だ。
もし仮に、スパイスがそれを実現できるのであれば、素晴らしいことだ。体にとって栄養があり、塩は最小限で、糖を使わずに、美味しさを実現できる。
確かにスパイスならできそうだなと思わせてくれる節もある。
印度カリー子さんに期待したい。彼女が描く未来は楽しみでワクワクする。