アップル、グリーンボンド20億ユーロを起債-欧州で過去最大級
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最近のESG投資の流れを受けて、機関投資家などの株主に配慮するとともに「グリーン投資家」からの資金調達を容易にする狙いがあると見られる。
他のGAFAでも同様の動きがあり、アマゾンは再生可能エネルギーの使用量を30年までに100%にするとのことで、これはGoogleなどが既に宣言しています。日本でもパナソニックも同様の宣言をしています。
欧米の年金基金や保険会社等の環境・社会に配慮したESG投融資は実際に企業の行動に強い影響を与え始めていますが、グリーンウォッシングの問題も浮上していますので、欧州が主体で進められているサステナブルな経済活動を特定する分類方法(タクソノミー)の議論が重要となってきています。兆円単位のキャッシュフローを産み、金が余って余ってしょうがないにもかかわらず起債調達するのは、基本的には企業PR。特に環境対策に厳しい欧州はテック寡占企業群に総じて厳しいゆえ対策投資してし過ぎる事は無い。
ただしAppleの場合データ完結型Google、Facebookと異なりモノづくり。部品・素材サプライヤーを含めた全てが取り組まなければ本来の環境対策としては弱いゆえサプライチェーン全体で再エネ比率を上げるのは大変で金がかかる。今回はそれゆえの別財布での調達。グローバル企業としてサスティナビリティに向けた活動を取り入れる事が、戦略の一つとして外せないという事が伺える話。それにしても2400億円は凄い。
以下は記事抜粋。
"パリ協定の原則を支持する企業や政府は、化石燃料の使用を削減するための原資を調達するため、グリーンボンドを発行しており、この市場は拡大している。世界でのグリーンボンド発行規模は今年すでに、昨年の1350億ドル(約14兆7400億円)を超え、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは発行規模予想を引き上げた。"