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予て米国の市場関係者から批判を受けることの多かったPowell議長のコミュニケーションですが、今回は比較的穏当に済んだように思います。

他の方が指摘されているように、市場が年内の連続利下げに対する予想を既に引き下げていたこともありますが、質疑応答の中で、いったん停止後の政策の方向に関して、利上げのハードルが高い点を強調することで、実質的に緩和バイアスを示唆した点が大きいように思います。

FRBは金融政策の枠組みの中期的な見直しを進めていますが、3本柱の一つである政策運営の再検討で示唆されている、目標に対する「非対称的」な政策運営が既に具体化しているとみることもできます。
大方の予想通り利下げでしたが、政策変更があったにもかかわらず景気の見通しに関する声明文に変更がなかったことに驚きました(①)。
会見では、インフレが顕著(significantly)に上昇しない限りは利上げをしない、と述べたことで、S&Pは最高値を更新しました。他方で、利下げの打ち止め感もあり、市場金利から推計する利上げ予想では、年内政策維持が65%程度となっています(市場による催促は一旦収まった模様)。
年末まであと2カ月ですがこの政策打ち止め感がどのように株価に作用するか、また貿易問題、Brexit問題がどうなるか。昨年末のようにセンチメントの急激な悪化がなければよいのですが。

① https://projects.wsj.com/fed-statement-tracker-embed/
中国への貿易戦争を仕掛けてあれほど自信満々のトランプは、いま何を考えているだろうか。
そもそも世界経済は下振れになり、なんとか努力すべき時に、貿易戦争を仕掛ける。
このようなアメリカもおかしいと思われる。
ドットチャートの変更がない月なのでわかりにくいですが、利下げバイアスから中立バイアスにシフトといった感じでしょう。
日銀にとっては少し緩和の温存がしやすくなったととらえられるかもしれません。
FOMCの発表を受けて、イールドカーブ全体としては0.01~0.05ptほど全期間にわたって下落(①)。
先物に基づく次回FOMCの期待値については、8割が現在の1.50~1.75%を見込み、2割がさらに0.25%の引き下げを見込んでいる(②)。

利下げしながら緩和休止示唆というのは、板挟み感が否めない。市場は一時期ほどではないにしても利下げを期待、だから発表を受けて株価も少しプラスに行き、金利も下がった(完全に織り込んでいたらあまり動かない)。ただ下げなかったら一気に下落したように思う。
一方で、今後も引き下げするほど悪いニュースが出ているかというと、雇用は高水準だし、PMIは悪化しても消費は悪化しているわけではない。そういう意味では、本音としては今回「弾」を使いたくなかったのではないかとも思う。

https://jp.investing.com/rates-bonds/usa-government-bonds
https://jp.investing.com/central-banks/fed-rate-monitor
既に逆イールドもしれっと解消されていたし、マーケット圧力も緩和されつつあったしで、妥当な判断かと。その一方でトランプ氏がどう動くか。
実体経済面から考えると妥当な判断ですが、これでトランプ大統領のFRB批判がさらにエスカレートするのでしょうね。
設備投資、輸出の見方をやや引き下げた以外には特に判断材料に変化はなかったことを示唆する声明文からして、2名しか利下げ反対者が出なかったことが意外です。景気後退時に金利を引き下げる余地が小さいことをあれだけ真剣に議論してきただけに、この利下げの後、次の包括的な金融緩和策を示してくるのか、注目しています。
FRBが利下げしたにもかかわらず、最近のドル円は円安基調。
なんか嫌な雰囲気。
全然円高にならないね。