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IS指導者死亡、米軍が特殊作戦 隠れ家急襲、組織壊滅は決定的に

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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    中東の情報は、報道や政府の公式発表を含めて虚々実々なので、よほどのリテラシーが無いと、読めません。リテラシーといっても日本語だけだとごくわずかなもので、英語も玉石混交、結局現地の言語を読んでその中の膨大な誤報と、確度の高い情報を見分ける、という作業が必要になります。
     バグダーディーの死亡情報は、これまでも何度もありましたが、その中のどれが確度の高い情報か見分けるのも、そういうリテラシーに基づく作業を積み重ねるまで、判断できません。今回の死亡情報は、非常に確度が高いです。
     バグダーディー死亡直後、イスラーム国の広報担当者、アブー・アル=ハッサン・アル=ムハージル(本名ではないです)がやはり米軍の作戦で殺害されました。組織内では、かなり上位の人物です。やはりシリア北西部のトルコ軍駐留地域にいたのですが、脱出を試みたところを殺害されたと見られます。やはり、トルコ政府が米国に取引材料として所在情報を売り渡したのでしょう。
     アル=カーイダは、ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害後も、むしろ中東・アフリカ各地で勢力拡大を続けてきていますが、イスラーム国についても、これで組織として壊滅したとは言い切れません。イスラーム国は、アル=カーイダよりは中央集権的で、実効支配している領土と政府を持っていることが売りでしたが、それがむしろ負担になって、軍事的に壊滅しました。アル=カーイダは、イスラーム国に対して、「そういう表で統治機構を建てる段階にはまだ早く、地下活動とゲリラ戦に専念するべきである」という指摘を繰り返していました。
     イスラーム国は、地下活動とゲリラ戦を続ける能力自体は、まだあるはずです。アフガニスタンやアフリカ諸国の組織はまだ強力です。ただ、今回、広報部門に打撃を受けたのは、それなりの損失です。アル=カーイダとの関係も含め、類似のイデオロギーを持ついくつかの運動との間で、連携や統合が進むかもしれません。


  • 学者大学教員、一般社団法人理事、コンサルティング会社顧問

    近年、バグダディの死亡を何回聞いたことでしょう。バグダディは何人いるのかと思うくらい。しかし、以下、プレジデントに掲載した論考の一部です。サラフィジハーディストの脅威はIS云々ではないのです。今後の世界の人口動態や失業、経済格差、またグローバル化したサイバー通信網、5G、ドローンやAIなどさまざまな視点からテロ問題を考えないといけません。

    また、今後も残り続けるジハーディストの脅威です。

    https://newsphere.jp/world-report/20181213-3/

    https://newsphere.jp/world-report/20181215-1/




    9.11同時多発テロから20年の歳月が流れようとしている。この間に、世界のテロ情勢は大きく変化した。

    アルカイダの台頭(厳密には1988年だが)、アフガニスタン戦争、イラク戦争、いわゆるホームグローンテロの台頭、アルカイダの拡散、オサマ・ビンラディンの殺害、イスラム国(IS)の誕生、ISの領域支配の崩壊などと情勢は変化し、そして、最近になって次世代のアルカイダを担うとされたハムザ・ビンラディンの死亡が報道された。一方、近年ではこのようなイスラム過激派と同じように、暴力的な白人至上主義のグローバル化という脅威が大きな問題となっている。

    現在、国際的なテロの脅威は、米中対立や北朝鮮ほど日本国内では大きな話題になっておらず、ISの最盛期のように、テロが世界で猛威を振るっているわけではない。しかし、それが何か不気味な形で残っていることは確かである。

    例えば、米国のシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は去年11月、アルカイダやISなどの戦闘員は、今なお中東やアフリカ、南アジア、東南アジアなど各地に合計で10万~23万人存在し、国別では、シリアが4万3650人~7万550人と最も多く、アフガニスタンに2万7000人~6万4060人、パキスタンに1万7900人~3万9540人、イラクに1万~1万5000人、ナイジェリアに3450人~6900人いると発表した。また、そのようなイスラム過激派は世界に67組織存在し、9.11テロが発生した2001年から約1.8倍に増えていると警鐘を鳴らした。


  • 暦オタ・ガジェオタ・ミリオタ・時々謎のPro Picer

    トランプ大統領によれば、バクダディ暗殺作戦は地中海からのヘリ8機で行われ、ミサイルによって二軒の家が破壊された後特殊部隊が降下。
    銃撃戦で9人の護衛兵が倒され、泣き喚きながらバグダディは11人の子供のうち3人を連れて地下トンネルに逃れたものの、追い詰められ自爆ベルトを起動させ、子供共々自爆したそうです。
    妻2人は自爆を試みたものの、失敗したとのこと。
    作戦時間は約2時間。

    この作戦については背後に様々な疑惑がありますが、何れにせよ現代の僭称カリフとその擬似国家はこれで明確に終わりを告げました。
    ISのシューラが開かれ次のカリフが指名される可能性はありますが、恐らくその影響力はそう大きくはないだろうと思います。

    ISが消滅してもISの思想自体は残る、というのはその通りですが、ISは単なるテロ組織ではなく、カリフ国家樹立を目指したサラフィージハード主義の系譜の組織だったことに注意する必要があります。

    サラフィージハード主義は古くは19世紀ラシード・リダーに端を発する政治思想で、穏健派から武闘派まで様々な組織に分岐していますが、その最右翼ともいえるISが一時的とはいえカリフ制国家の樹立に成功したことは、今後大きな影響を与え続けることでしょう。

    同時に単純なテロではなく明確な国家樹立の意思を持ったISの興隆は、シリア、イラクの政情不安だけでなく、それを影から利用、武器を支援する干渉国があったからであり、その支援なしにはなし得ないものであったのも事実です。
    ISやその系譜の組織が復活するか否かは、再び彼らを利用し、支援する国が現れるかにかかっています。

    バクダディの最後は図らずもそのことを暗示しているような気もします。


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