平和賞直後、抗議デモ67人死亡 エチオピア首相、足元揺らぐ
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アビー首相も、反政府活動を主導しているリーダーも、ともにエチオピアで最多数派のオロモ人です。エチオピアは長年少数派のティグレ人が政権を握ってきた歴史があり、オロモ人は弾圧の対象でした。そこに登場したアビー首相は、就任演説で「過去の誤りから学び、全ての不正を償う」と述べて民族対立の解決を目指してきました。そこが支持基盤であるオロモ族の一部からは「裏切り者」と批判の対象になっている面があります。
ティグレイが政権を担っていたのもここ30年ほどのこと、また国内の抗議行動を行っているのはオロモだけでもなく、ティグレイVSオモロといった構図でもないです。強権的な政治はティグレイもアビーさんもいっしょ。
国内政治の不安定がもともとあった中で、微妙な力学でバランスをとりながら政治・経済改革を進めていたところでの外部からの一方への評価付けは、エチオピアの改革、アビーさんの政治をよけいに難しくすると懸念しています。