インテルの第3四半期決算は予想上回る、データセンター好調
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注目のコメント
見出しの通りで、引け後の株価は+4.06%と強め。
半導体やテック全体とIntelの両面で見たい。半導体・テック全体としては、Intelが圧倒的に強いサーバー・データセンターのところで需要が続いていることを確認できたことがプラス。またPC向けについてもYoY-5%ではあるが予想を上回った。
Intel固有では、実績・予想ともに全体でもセグメントでも市場予想を上回ったことがまずポジティブ。あとは10nmのIce Lakeがようやく今年出したが歩留まり問題が起こっていなかったり、順調ゆえにPCだけでなくデータセンター用製品の10nm移行についても会社想定より進んでいるといった点は定性的にポジティブだと思う。またデータセンター用の新しいCascade Lake(これは14nm世代)もクラウド大手での導入順調。
一方で、季節的に売上が上がるタイミングで、実際に上がっているのだが、粗利率が59%と前四半期と同程度なのが気になっている。普通は63-65%くらい行ってほしいタイミング。リリースでも報道でも解説なく、また市場もマイナスに取っていないのはどうしてだろう。
スライド:http://bit.ly/2Neyf5x
リリース:http://bit.ly/32LMfKy
MarketWatch記事:https://on.mktw.net/2qKSxfp加藤さんのコメントの通りです。
昨年のQ3の売上利益が高い中、今Q3の売上はプラス成長になり利益面でもガイダンスよりも高い着地になったこと、懸案だった微細化が順調に進んでいることが安心材料だと思います。
さらに、Q4のガイダンスは増収、EPS増益となっています。
少しデータセンター向けの売上モメンタムが弱い気がしますが。。。AMD Ryzen が、コスパの良さで Intel Core のシェアを削っているように、データセンター向けプロセッサーも、AMD EPYC の利用が増えています。
AWSもEPYCプロセッサーを使用するEC2インスタンスの提供を拡大しつつあります。Intelと同等性能で10%安く設定されています。
このように、データセンター向けプロセッサーでも、Intelは安穏とはしていられない状況です。