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”日中戦争や第二次世界大戦においても、大規模な提灯行列をして盛り上がり、また軍部の独走を可能にしたのが、一般の人々の雰囲気であったことを忘れてはなりません。
10月に亡くなられた緒方貞子さんのかつての博士論文は現在岩波文庫に入っているのですが、まさに彼女もそのことを指摘しているんですよ。彼女は犬養(毅)元首相の孫娘でしたからね。
皆が安全保障を他人事にせず、内省をしながら向き合うこと。これこそが、平和のために本当に必要なのではないでしょうか。”

知識量が同じではないので安易にコメントできないが、この部分は全くの同意。
自分の知的レベルを上げていかないといけないと内省もできないと思えるには十分な記事だった。
この方のアジェンダセッティングは本当に秀逸ですね。読み応えたっぷりでした。

外交・軍事面を中心とした国家の安全保障の議論は非常に複雑系であり、この手の多くの議論は前提となる情報やイシューが整理されておらず、空中戦になりがちですが、本記事ではその前提がとても分かりやすかったです。(※そもそもが複雑系なので「シンプルだ」とは言えないのですが。)

以下、記事のサマリ。
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【近年の世界情勢】
・アメリカはグローバル変革志向から自国志向へ、それゆえにアメリカ一強時代は終焉。
・国際法規範の充実と(核大国間による)核抑止成立ゆえ、新しい勢力均衡状態に。
・東アジアでは中国が経済成長とともに軍拡を進め、日本にとっても脅威に。

【日本の課題】
・日本は専守防衛に拘りつつ、軍事面ではアメリカ頼みの一本足打法。(※NATO諸国等は多国間で共同戦線を張れるが、日本はそうではない。)
・日本は「専守防衛」原則を見直しつつ、自律性を高めなければならない。
→専守防衛とは結局ザルな概念でしかなく、合理的な兵器体系の選択を妨げ、意思決定を遅らせるだけのコスパの悪いものでしかない。
→専守防衛をやめた方が、自衛官の命を守れる確率も上がる。

【補足:昨今の日本の改善点】
・安保法制により、共同交戦能力が高まる(=敵方から飛来するミサイルや航空機の位置情報をアメリカに共有することで、犠牲を減らすことができる)ようになった。
・防衛省設置法の改正によって、シビリアン・コントロールの在り方を他の先進諸国と同じレベルに近づけた。
→背広組と制服組(自衛隊)の意見バランスが取れるようになった。
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この記事では「皆が安全保障を他人事にせず、内省をしながら向き合うことの必要性」で締めくくられていますが、まさにその通りだと思います。

被爆国であることを全面に押し出す「戦争放棄主義」の方々は、ある種の「思考停止主義」でもあることが多く、とてもバランスの悪い極端な主張をしているケースが多いです。

世界情勢は変化し続けています。
外交も戦争も相手国があってのものですし、憲法改正・法整備・外交・軍事など、現実的にどういうオプションが取れるかを一国民としてもしっかり考え、議論し、試行錯誤して行きたいものです。
「核抑止が成立しているので、核大国間では戦争は起きにくい」

本当でしょうか?

1962年10月27日、キューバ危機の真っ最中、ソ連の潜水艦がアメリカの軍艦に対し核魚雷を発射寸前までいったことがありました。この潜水艦には、乗務していた3人の指揮官全員の同意があれば、モスクワに相談せずとも核を打つ権限が与えられていました。3人のうち2人は核攻撃に賛成。残る1人のVasily Arkhipovが反対したため、核魚雷は打たれませんでした。

1983年9月26日、ソ連の早期警戒システムが誤作動し、アメリカよりミサイルが飛来していると警告が出ました。マニュアル通りならばその時点で大陸間弾道ミサイルを発射しアメリカに核による全面報復をするはずでしたが、その時に司令所にいたStanislav Petrovの機転により、全面核戦争を免れました。

核抑止が働いている?僕はそうは思いません。今まで核戦争がなかったのは、運のおかげです。

来年、核戦争が勃発する可能性は0.1%かもしれません。もしそうでも、向こう100年で核戦争が起きる可能性は9.5%、向こう1000年では63%です。

もちろん今すぐ米軍や自衛隊をなくせば戦争が止まるわけではありませんから、短期的には軍縮=平和ではないでしょう。

でも長期的、大局的には軍縮=平和です。
戦後の日本社会において憲法9条は顕教、日米同盟は密教。両者があって日本の安全保障は成り立っていたが、肝心の米国の力が低下。そうなると日本は軍事力を増強してそれを補完していく必要があるが、今度は憲法がそれを阻んでいる。憲法と安全保障の問題は、憲法学者や国際政治学者だけに任せておくのではなく、国民全体でもっと活発に議論してくべきだろう。そのための徴兵制ということであれば理解できる。
久しぶりに「大人の安全保障論」を読ませていただきました。でも頭の中がお花畑の人(意外に多いんですよ、これが)が読むと「だから右翼は危険だ」という感想しか持たないでしょう。少しでもこうしたまともな議論ができる人が増えるといいと思います。憲法改正議論はいい機会だと思うのですが。
重力のように、人間が構成する組織には、パワーを持ちたい欲求が生まれるものだと思っている。パワーというのは経済力や領土で表現され、それを武器に、自分たちに有利なように進める欲求だと思っている。
それをけん制するのは、それをやればむしろ自国が不利になりうる要因があることだと思う。自己中心的な人がいる時に、相対する人たちがまとまることは少なくないが、それは人間の生存本能の一つでもあるし、国家間の関係でもそれが表出する。
実質的な対抗策として、けん制となる軍事力や経済力をいざというときに組織できることは、バランスを取っていく上では極めて重要だと思う。組織できることが重要であって、それは自国で保有するオプションもあれば、何らかの要因で他国としても協調する必要性を創り出すのでもよい。
一方でそれが行き過ぎれば、平時の財政がひっ迫されすぎる。これらの多数要因での複雑な均衡。
そもそも国内ニュースが多い日本で国際情勢や国際法を理解している人は極めて少ないですよね。小中高では政治の仕組みなどは学んでいますが、平和という観点で色々な選択肢を真剣に考えるという事はあまり行なっていないのではないでしょうか?

大人の知力を上げていく事も大切ですが、次世代の子どもたちがしっかりと自分たちが置かれた立場を認識しながら多面的な視点で安全保障を含めた国際関係について視点を持てる授業が切実だと感じる記事です。
"ごまかさずに言っておきます。日本はもっと攻撃力の高い兵器体系を導入する必要があります。"
この連載について
まるで預言者(プロフェット)のように、新しい時代のうねりをいち早く紹介するNewsPicksのインタビュー集。本質を見抜く視点を毎週つむいでゆくことで、ちょっと先の未来を覗こう。