スパコンで1万年分の計算、3分で Google「量子超越」
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GoogleのStadiaのプラットフォームを、そのままこの量子コンピューターに置き換えるとAppleもMSもIntelもIBMヤバイ。
個々人でPC端末を持たない時代の可能性。
シェアオフィスもバーチャル化しないかな。
注目のコメント
一見続報のようで続報ではないという。
暗号やセキュリティにも重要な役割を担う量子コンピュータの論文がNatureに投稿する前に漏れてしまって先に話題になってしまったという「量子オモラシー」(森前智行氏による)になってしまったわけですが、それがともかく正式に掲載されたようです。しかし、内容はリーク版と変わらず、肝心な部分の正当化は必ずしも十分ではないようです(つまり、IBMが示したように、高速な古典コンピュータによるシミュレーションが可能である可能性が高い)。いまや、「量子超越性」の言葉の定義の争いにすらなっていますね。
量子超越性の証明は、ビット数の小さな量子コンピュータを使って、もし大きくする事ができれば(ある種の量子計算が得意な計算において)古典コンピュータでのシミュレーションが多項式時間で不可能になることを示すというものなので、実際のスパコンを超える性能を出すわけではなく、精度の評価が非常に重要になります(今回のGoogleの結果はその部分の評価に疑問点がある)。ハード開発が途上でも示せるという意味で簡便ではあっても、その判定は必ずしもわかりやすくはないです。
しかも、出力の確率分布をある程度の精度でサンプリングするというものなので、狭い意味の量子超越性が示せたからと言って、実際にスパコンを超えるなにが実現できるかとは別の問題ということもあります。
一般の組み合わせ問題は量子コンピュータは得意ではないということもかなり誤解されてますよね。
Googleブログの解説
http://ai.googleblog.com/2019/10/quantum-supremacy-using-programmable.html
IBMのブログの解説
https://www.ibm.com/blogs/research/2019/10/on-quantum-supremacy/
追記
他の皆さんのコメントがめちゃくちゃで汗
イメージ先行のゆる解説が蔓延するとこうなっちゃうのか
もはや日本では「量子コンピュータ」は「AI」や「シェール」並に魔法の言葉になりつつある。
追記2
レビュアーのAaronsonによる解説
https://www.scottaaronson.com/blog/?p=4372イノベーションはコアテクノロジー→アプリケーションテクノロジー→サービステクノロジーの順で発展していきます。
デジタルイノベーションのコアテクノロジーは記事中にもある0、1のビットで表現する技術。そしてアプリケーションテクノロジーを生みだす企業としてIBMやマイクロソフト、インテルなどが登場、その後サービステクノロジー企業としてGoogle, Facebook, Amazon等が一世を風靡しています。一つのコアテクノロジーはサービステクノロジーを経て終焉していきます。
長らくつづいたコアテクノロジーを根本的に凌駕するイノベーションがこの量子ビットの技術!(従来の電子コンピュータのビットの事は既に古典ビット(英: classical bit)といいます)
今後このコアテクノロジーを活用したアプリケーションテクノロジー、そしてその後に続くサービステクノロジーと想像するだけでワクワクします!
次代のWintelやGAFAはこれからうまれます!
早速IBMが反論してますねw
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51280300T21C19A0000000/
それだけこのコアテクノロジーの覇権争いは熾烈!グーグルが量子超越性を実証したことを認めたとのこと。
先日公開したNewsPicksの記事で、東北大学の大関真之准教授にこのニュースがどれほどのインパクトを持つのかについて聞いています。
こちらの記事もあわせてどうぞ。
グーグルが切り開く、量子コンピューターの未来
https://newspicks.com/news/4299344/body/?ref=user_9645
世界を変えるテクノロジー「量子コンピューター」とは何か
https://newspicks.com/news/4299341?ref=user_9645
最新事例にみる、量子コンピューター時代の歩き方
https://newspicks.com/news/4299342?ref=user_9645