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欧州中央銀行の政策をゆがませる、インフレ目標2%の呪縛

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    野村総合研究所 金融デジタルビジネスリサーチ部 シニア研究員

    グロー氏はよく分かった上で確信犯として批判しているのだと思いますが、ECBは、インフレ率の減速が総需要の不足のみによって生じているのではないことを十分理解していると思います。

    しかも、ECBは実際にはflexible targetingに沿って、景気減速自体にも対応しようとしているのに、政策目標が物価安定のみで規定されているため、政策変更は常に物価を理由にせざるを得ない訳です。

    その上で、声明文や議事要旨を見る限り、ECBの理事会メンバーが物価に関して気にしているのは、実際のインフレ率の減速よりも、むしろそれに伴うインフレ期待への下方への不安定化のリスクです。

    こういう事態が生ずると、中央銀行は極めて苦境に陥るのだという認識は、他ならぬ日本自身が世界に向けて発信した訳であり、そうでないかどうかを事実によって示し得るのも、少なくとも現時点では日本だけだと思います。


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    エコノミスト『投資一年目のための経済・政治ニュースが面白いほどわかる本』発売! Good News and Companies 代表取締役

    まさに2%目標で各国が囚人のジレンマに陥っているのかなとモヤモヤしていたので、タイムリーな記事かなと。
    2%の合理的な理由って、私が知る限りでは理論実証ともに、これだ!というエビデンスを見たことが‥勉強不足なだけとは思いますが。仮に2%から下げようとしても先進国全体での同調が必要かなと。一国だけではデメリット多すぎますし


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    (株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)

    それほど遠くない昔、インフレ・デフレは予想の範囲である限り実体経済に影響を及ぼさないというのが“常識”でした。予想の範囲であれば、様々な取引はそれを織り込んでされるから。そして、インフレ・デフレは実体経済の状況が決めるのです。
    ところが長引く停滞を背景にリフレの議論が盛んになって、インフレを起こせば失業が減って所得が増えて経済は成長する、インフレ・デフレは貨幣的な問題だから世の中に出回るお金の量を増やせば問題は解決する、そして物価の安定は2%程度のインフレを指す、というのが“常識”になって行く。この常識、それほど長い歴史を持っているわけではありません。2%のインフレが経済成長の誘因だ、貨幣供給量を増やせば“コントロールされた望ましいインフレ”が起きると信じる人はこの頃では少ないんじゃないのかな (・・?
    インフレ目標の達成を確定的に市場に約束すると政策の手足を縛って危険だという話はリフレに懐疑的な人たちの間で強くありました。まさに“呪縛”を心配していたわけです。それを意識してかどうかは知らないけれど、ECBは、2%のインフレに達する前に出口を探る柔軟性が持てる程度に止めていたわけですが、我が日銀は、市場どころか政府に対して2%を十分上回るまで緩和を続けると約束しています。ECBが呪縛に縛られるなら、我が国の呪縛は更にきつそうです。
    フリップス曲線は死んだ、という説が現れて随分時間が経ちました。「近年では、ほぼどの国でも経済の停滞と物価上昇率の相関関係は見えにくくなっている」というのはその通りかと思います。「インフレ率が2%に届かないからといって大盤振る舞いをする理由にはならない」というのもその通り。とはいえ、日銀が主導する低金利と国債購入を梃子に、政府はどこまでも景気刺激を続けそう。欧州でもその圧力は強いでしょう。げに、呪縛は恐ろしい。「超低金利のおかげで当面は破綻を免れても、金融危機を招くのは時間の問題だろう。今度ばかりは違うって? さて、どうなるかは見てのお楽しみだ」・・・ お化け屋敷の惹句みたいな結論ですね  (@ @;ゾーッ


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