【図説】街から書店が消えていく。苦しむ出版業界の「リアル」
コメント
注目のコメント
だから長いこと金融は取次に任せて町の名士が自社所有の不動産で雑誌や売れ線の本をおいとけばノーリスクで売れるみたいなぬるま湯に浸かり続けてなにもしなかった事がダメになってる原因な訳で、普通の商売と同じ創意工夫や営業努力すれば良いだけの話なんだけどな
記事やコメント各種から思うのですが、日本のこの業界、「本が好きすぎる」人ばかりなのが問題なのでは?
お客さんの多くは、本そのものでなく、そこから得られる知識とか、エンターテイメントとかの「中身」を求めているのに、「本」というフォーマット自体を愛する人が提供するものとの乖離ができてしまう。
これ、他の業界にもけっこう当てはまります。最近では、日米ともに、ロボット業界はロボット愛が激しすぎると思っています。日本の水道橋なんたらと戦った、アメリカの巨大ロボットの会社が倒産してロボットの引き取り手がない、という話のコメントに、このことを書いた記憶があります。恐縮なのですが、半可通の分析ですね。
取次が厳しいと言う主張であれば、トーハンも日販も実際には営業赤字であることを
指摘しなければなりません。
更に、出版界の課題を言うなら喫緊課題である出版配送の危機的な状況には触れなければ、なりません。
その上で、トーハンと日販の共同配送が進んでいない実態をレポートする必要があります。
文教堂は、経営の不在が招いた結果である事への認識が足りません。
同業態のくまざわ書店の堅実経営や減収減益決算でも黒字経営を続ける精文館書店への
取材も不足しています。
海外へ展開する紀伊國屋書店の黒字経営。有隣堂のチャレンジにもコメントがありません。
本屋は仕入原価が一定で売価も同一ですから、粗利が確定しています。
通常は23%程度でしょうか。
黒字経営には、その中に販管費を抑える必要があります。
最大のコストは人件費で次に家賃、そして水道光熱費。
健全経営には人件費10%家賃6%水道光熱費1,5%にしなければなりません。
時給の高騰に家賃の上昇。もう販管費は、この中に収まりません。
本屋が本だけに頼っていては黒字化は見込めません。
ステレオタイプに「出版不況」とやらを叫んでも何も解決しません。
今の出版界こそ、経営者の経営能力が厳しく問われる正念場なんです。
無能な経営者の組織は消え去り。
優秀な経営者のいる組織は、生き残る。
この当たり前のことが露わになっているだけのことです。