iPhone 11 Pro Max(512GB)の製造原価は5万3000円?試算レポートが発表
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ざっくりの感覚だがA13プロセッサはもう少し安いのではないかと思う。無印iPhone 11にも載せて量を稼いでいるし、これが安くならないと無印の原価が相当に高くなる。
ちなみに、メモリの原価増以上に価格増は大きいので、メモリ大量搭載モデルほど原価率は低くなる(分解に使われている512GBモデルには有利な点)。Appleの連結財務諸表上の原価率は6割ほど。設計コスト、販管費、デザインコスト、開発費などは確かに別で算定されるべきだろうし、それを差し引いてもAppleは毎年空前の利益率を誇る。なぜか?
結局、SCMをどう管理しているかに尽きる。従来のスマートフォンメーカーはモジュールメーカーやEMSとの価格交渉において最先端の部材であれば言い値で買うしかなかった。しかし、Appleの場合は二次、三次の部材メーカーともコスト交渉しておりモジュールメーカーを中抜きしその間に挟まる電材商社も出来るだけ外し中間コストを限りなく抑えた状態でモジュールメーカーに買わせている。モジュールメーカーには部材選定権、価格決定権がほぼ無いと言われている。(詳しくは「アップル帝国の正体」でも描かれている)
なぜこんな交渉がまかり通るかといえばAppleが相変わらず短期間で数千万台を売り切り、年間でも前年機種込みで1.5ー1.8億台の台数規模を誇っているからとも言える。それがサプライヤーにとってはまたとない魅力になる。iPhoneに入れば分解されることでサプライチェーンも分かり、サプライヤーにとっては「あのiPhoneにも採用されてる!」という他のスマホメーカーへの良い宣伝文句にもなる。
他のメーカーは何十種類もの端末ラインナップを出し数億台売るわけで、単独でそこまで売れる機種が無い。なのでこうした交渉がサプライヤーとは勿論なかなか進まないだろう。
これはつまり、一台あたりにかかる開発設計費用を限界まで下げることができるということでもある。
ちなみにこのAppleの究極のSCMを得意とするのがTimであり、Jeffであり、この究極のSCMが通用していないのが有機ELを納入する三星と言われている。この原価を正しい数字としてコメントされていると思いますが、私の経験から言うと、本当の原価はもっと高いと思います。特にappleの場合は、他社と比較して、細かいデザイン上の拘りがあり、その拘りのコストはなかなか分解しても他社のエンジニアには解りません。
ところで、AndroidでNewsPicksから記事のリンクを辿ると、記事が表示されないことが多く、困っています。同じ症状の人居ないですか?