救助ヘリから40m落下し死亡 東京消防庁、フック忘れる
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経緯は以下。「通常であれば地面に降ろし、座っていただいてからハーネスのカラビナを取り付ける。しかし今回は、水があるために抱えていた。そのため一緒に降りたもう一人の隊員が、救助員のカラビナを取り付け、さらに本来であれば要救助者のカラビナを取り付けるはずだったが、その手順を見失ってしまった。その後、傷病者を抱きかかえる形でヘリコプターまで到着し、ヘリコプター側のホイストマンという要救助者を中に引き入れる作業をする者に要救助者を渡そうと位置を変えた時、取り付け具がついていなかったことから、傷病者を落下させてしまった」
取り付け具のつけ忘れ。
女性は亡くなられたとのこと。ご冥福をお祈りします。
遺族にとっても、隊員にとっても辛い。
二度と同様のことが起きないように、手順の見直しが行われることを望みます。あってはならない事故ですが、現場で命がけで救助にあたった個人を責めることはできませんし、何より個人に責任を転嫁していては、人がかわればまた同じ事故が繰り返されてしまいます。
このような被害者が今後二度と出ないようにするには、多角的な事故分析とそこから生まれた多重アプローチが必要で、そのような対策が取られることを期待したいと思います。
亡くなられた方のご冥福を心からお祈りいたします。冬季積丹岳での救助事故や、冬季富士山9.5号目での救助事故を思い出させますね。残念な事象です。
https://newspicks.com/news/1925618
追記
考えれば考えるほどよくわからない事象ではあったので、少し調べてみました。産経が詳しく書いてます。
https://newspicks.com/news/4299379
救助に使われたエバックハーネスについては神戸市のサイトが分かりやすかったので引用。
http://www.city.kobe.lg.jp/safety/fire/outline/airplane/sikizaisyoukai.html
工事現場で使うハーネスは通常、肩を通して胸ベルトを締め、胴ベルトを締めて股ベルトを尻側から体の前に持ってきて連結します。昔は胴ベルトだけの時代もありましたが、最近はフルハーネスが主流で原則義務化されています。
今回のエバックハーネスも、形は違えど考え方は一緒で、大きな袋に救助者を包み左右からカラビナを使って縛着。更に股下からも布を通してカラビナで縛着し、落下を防止する形になっているようです。
それをなぜカラビナを使わなかったのか?意図して使わなかったのか、使えない事情があったのか。現在の報道ではこの辺がよくわかりませんね。