【高須克弥】医師の「最底辺」たちが、巨大なカネを生んだ
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「あれは医者のやるもんじゃない。」という台詞が出てきますが、人の身体にメスを入れる以上は、医師にしかできない領域です。ただ、その台詞を残された方の気持ちもわかり、「病人を治す」という医療の使命に医学が用いられない領域でもあります。
そのような側面から捉えると、ビジネスとしての美容整形は「医療」ではないとも考えられ、その施術者は(医師でなければなりませんが)「医師」ではないとも考えられます。医師の私が言うと批判のように聞こえてしまうかもしれませんが、そういうわけではありません。そこにニーズがあるのだから、供給があって然るべきです。
ちなみに、「医療」として同様の手術を行なっている「医師」もおり、例えば、けがや病気で変形してしまった箇所を治すなどの手術を行なっています。彼らは「形成外科医」と呼ばれます。
一方、医療の世界で一般に「整形外科」と言うと、骨折や関節の病気の手術をする、骨や筋肉のスペシャリストを指します。
「美容整形」があまりにも広く知られていることで「形成外科」と「整形外科」を混同されている方が多いのですが、例えば顔の変形を病院で治す場合には「形成外科」を受診する必要があります。白い巨塔、医局の権威に登りつめようとする財前と真逆の戦略。
まともな医者がいない美容整形を選択し市場を総取りし、
美容整形業界のスタンダードをこさえてしまう。
医師としてだけでなく経営者としても非常に優秀な高須先生。
基本は誰もやりたがらないことをやる。
一方、高齢者訪問診療や多額の寄付を続けてもいらっしゃることから単なる逆張り経営者でもない。
ニュースピックスで今、取り上げるにふさわしい。美容整形が幸福医学だと医者だらけの親戚筋に言い切って、有言実行。
これは、すごいアントレプレナーシップですね…。
確かに病気を治す、は、マイナスをゼロにする市場、美容整形は、ゼロをプラスにする市場とも言えるかも。
今の時代ならともかく、当時のご時世でこれを言い切れるのは先見性とマーケットメイカーとしての才。
▼インタビューより
私の親戚には、医者が多いんです。母親は小児科医、祖母は耳鼻科医でした。
かつて自分が美容整形を始める時には、親戚中のお医者さんたちから説教されたんですよ。「かっちゃん、あれは医者のやるもんじゃない。縁を切るぞ」とね。
だから私は「おじさんたち、これから美容整形は伸びます。病気が治ったら、今度は見てくれを良くする時代が来るから」と話したのを覚えています。
そして美容整形は幸福医学だと名付けて、これからナンバーワンになるから見ててくれと話しました。
その時は、「そんなバカなことになったら、俺たちがみんなで逆立ちをして街を歩いてやるわ!」と怒られましたけど。