JR、首都圏や東海全線で運休=東北、信越なども-台風影響、13日も
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注目のコメント
まだ、台風が仙台付近を通過中ですし、関係者が水防活動を行なっている地域もあります。避難所で一夜を過ごしている方々もいらっしゃると思います。些か早いかもしれませんが、少しコメントしておきます。
電車が全て止まるのは不便ですが、災害時の事故や、車内に缶詰になることを考えれば、今回の処置を指示される方は、多いのではないでしょうか?経済的な面で考えても、1日休日になったとしても、大きな事故が起こって、人命が失われたり、社会が混乱するよりは、良いのではないでしょうか。
今回の台風への対応は、鉄道事業者もそうですし、マスコミの報道の仕方、国土交通省や都道府県などの治水担当者の情報開示の方法も、これまでと、大きく異なりました。これは、過去5年の豪雨災害での甚大な被害を背景に、防災関係者や交通事業者、マスコミなどの関係者が、議論を重ねてきた結果だと思います。
なによりも、気象庁の予報の精度が著しく向上し、それによって、いつどれくらいの強さの台風が、どういうコースで日本を通過するかを、非常に正確に予測できたこと。その予測に沿って、関係者があらかじめ決めてあったタイムラインに沿って、それぞれの役割を緻密に果たしたこと。そしてなによりも、国民に必要な情報を提供して、適切な災害時行動を促していく、という災害対策の重要な行動規範に沿って、関係各機関が行動し、被害を最小に留められることを示したことに大きな成果があると思います。
今回は、国土交通省や都道府県が設置しているカメラで、氾濫の可能性のある河川の状況が、リアルタイムで、テレビに流されました。また、国土交通省の河川関連事務所のオペレーションルームにカメラが直接入り、担当者の直接のコメントがテレビに流されたことも、画期的でした。さらに、これまではあまり明らかにされなかった、ダムの「緊急放流」の予定についても、つぶさに報道が行われました。緊急放流については、人が亡くなることもあり、関係者にとっては「あまり触れたくない」事象として、表に出ることがあまりなかったように思います。
我々の社会は安全で安定しているように見えますが、それは我々からは見えないところでの努力があること、そして何よりも一人ひとりの協力が、安全な社会を現実のものにする、ということだと思います。