関電、八木会長「信頼裏切った」 金品受領を謝罪、9日付で辞任
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経営者の価値観が問われた今回の事案でした。
日本の電力の安定供給を守るために、邁進してきた関電さん。貢献も沢山あれば、それを達成するために犠牲にして来たものも沢山あったと思いますが、その中にかかる不都合なものもあり、それを公にすることが、電力の安定供給を脅かすと従来の経営陣がずっと判断してきたのでしょう。
戦後の日本経済を支えてきた護送船団方式がいよいよ役割を終え、企業の存在価値は何かを、一社一社、役職員が一人ひとりが考え、企業価値向上に取り組む時代にあって、今回炙り出された過去の不都合を速やかに清算することは、最初に取り組むべき事項です。このようなことは、どこにでもあるでしょう的な被害者意識と言い訳に思われるような説明はもう繰り返してはいけません。
ここに至って関電さんの経営は、株主・日本社会・全てのステークホルダーの期待と信頼を大きく損なうものであったことが明らかになったのですから、現在の経営陣がその声を聴き、自らの自浄を執行するためにとるべき選択肢は明らかなはずです。また、株主を始めとするステークホルダーは皆、そのような意思表示を明らかにすべきでしょう。。
ガバナンスが効くとは、企業経営者とステークホルダー双方による、そのような一連の対話の積み重ねで企業の価値観を磨いていくことだと思っています。本当遅すぎましたね。
岩根社長も調査終了後に辞任する方向とのことですが、初期対応が悪すぎて、一度ついてしまった悪印象を挽回するのは大変。
そしてそのツケは現場の第一線で働いている社員の方々に回ってくる。今回のケースは、あくまで上層部の不祥事であり、現場には問題ないということをメディアはきちんと切り分けて報道して欲しいです。逃げる辞任は国民が許さないはず。
今日この後、午後3時から大阪市内で記者会見を開かれる予定です。
八木会長だけでなく、岩根茂樹社長も出席するということです。
また午後7時からは、第三者委員会が会見を開く予定となっています。
関電が2日に開いた記者会見では、八木会長は続投の意志を示していましたが、一転して辞任が決定。
会見では経緯などを説明するとみられますが、辞任だけではなく、未だ闇に包まれている金品授受などのことについても明らかになることを願います。