「抱え上げないケア」広がる スタッフの腰痛防止、患者の2次障害改善も(西日本新聞)
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注目のコメント
人の手で行う介護が良い、とする現場の神話は根強くこうした取り組みが広がることは良いことです。介護のテキストでもリフトの使用は十分に取り上げられていることは少ないのが現状です。
個人的には忙しなく動く介護職もリフトの使用により“一呼吸”置くことで気持ちのリセットが出来るのではないかと期待しています。
反面、きちんとした機器の利用方法や、利用者の状態像に合わせた技能を身につけ、使いこなせるようにならなければかえって二次障害を生み出してしまうこともあるでしょう。
特にこうした取り組みに経営側が飛びつき、現場に投資したとしても、アフターフォローや入社時の徹底教育など、文化を広げ根付かせるまでの仕組みづくりはとても大事です。
介護は“良さそう”なものへ飛びつく雰囲気があるのでその点は注意と思います。自施設でもリフト、スライドボード、スライドシートなど多岐にわたる移乗介助の用品を入れています。その中で入居者、職員それぞれに合ったものを使っています。当然使うことが目的ではなく、自立、自律の支援をさせていただくための道具として使っています。拘縮が減ったとの内容もありますが、職員がリフトの研修を経て介護が丁寧になっていることが要因と思われます。リフト使用であっても、入居者が緊張するような介護であれば拘縮は進んでしまうので、安心して身を任せられる介護になったのでしょうね。
それが介護技術であり、暮らしの場で大切にしなければいけないことだと思います。素敵な取り組みですね。ノーリフトは超高齢社会で必須になってくることは確か。特に人材不足の中で重介護を一日中提供するのは介護者の故障につながる。機器自体がもっと使いやすく、かつ要介護者が自分で使えるレベルのものが今後のキーになるはず。