三菱UFJ、起業で休職可能に(時事通信)
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出戻り制度や自己研鑽目的の休職制度はスタートアップを中心に珍しくなくなってきているが、メガバンクがやるのは画期的では。
2016年の銀行法改正で、銀行は100%子会社でFintechなど非金融業務が出来るようになった。また、2018年の規制緩和で人材紹介事業も行えるようになった。フリーランス協会もフリーランスのマッチングや与信の仕組みづくりを模索する中で、そういった戦略子会社数社とお付き合いさせて頂いている。これまでは業法規制を理由にその範囲内でビジネスをしていれば良かったが、もはや言い訳無しにイノベーションが求められているのだと感じる。
枠にとらわれない新規事業創出や経営者視点の育成には、社外の人との他流試合や人脈形成が有効だ。従来、その機能はビジネススクールへの企業派遣が担っていた。慶應ビジネススクールにいた頃、毎年銀行から社内で選び抜かれた優秀な人たちが企業派遣で来ていた。(ちなみに私の代の学年代表=成績最優秀者として修了証を受け取ったのも赤い銀行の人。)
しかし、もはや一部の精鋭人材だけに教育投資をして育てようというのでは足りないのだろう。意欲のある人材にはどんどん自らリスクを取って社外で学んでもらい、”イノベーションマインド”を身につけてきて欲しいという本気度を感じる。
特に、起業したりフリーランスとして独立したりするのは、何よりの武者修行になる。うまくいかなくても戻れるオプションがあると思うとチャレンジしやすいし、企業にとっても、社内で新規事業を立ち上げさせるより、社員を放出してチャレンジさせる方がローリスクで新規事業のタネを蒔くことができ、良さそうな事業があったら事業ごと呼び戻せるチャンスもある。
互いにwin-winな仕組みだ。