北朝鮮、「新型」SLBM試験に成功 国営通信が報道
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北朝鮮から映像が公開されました。
公開された映像を見る限り、2段式(だと思いますが、ちょっとわかりずらいので3段式の可能性も)の固体燃料ロケットで、北極星3とされる新型のSLBMとみて間違い無いようです。
外見は中国の巨浪2に似ていますが、技術の出元かどうかは現状では定かではありません。
この新型ミサイルの大きな点は、ミサイルを圧縮ガスによって打ち出し、空中でロケットモータに点火する、所謂コールドランチに成功したとみられる点です。
この技術は地上発射型の北極星2号では既に成功していましたが、今回曳航された水中バージからの発射に成功したことで、北朝鮮は本格的なSLBM攻撃能力を手に入れたことが確認されました。
射程距離は最大2000キロ程度と考えられ、射程や潜水艦の航続力を考えると、用途としては対日戦、又はグアムなどの日本近海の米軍基地攻撃用と想定されますので、日本にとっては大きな脅威となるものです。
母艦である潜水艦は、現状の新補級は旧型艦で長時間の潜航ができ無い上にSLBM1発しか搭載できない為現実的な脅威になりうるものではありませんが、北朝鮮は既に2−4発のSLBMを搭載可能で、長時間の潜航に耐えうる3000トン級の新型艦を建艦しているされています。
この新型艦と北極星3が仮に対日戦で使用された時を想定すると、日本沿岸で発射された場合は迎撃が極めて困難だと推定されます(核搭載可能と考えられるので、撃ち漏らしたら終わり)
そうなると出港前に母艦ごと叩く必要が生じるわけで、自衛隊の敵地攻撃能力の獲得を含めて日本の安全保障にとってまた頭の痛い問題が出てきたと言えそうです。