出版の世界を「アテンションの奪い合い」から解放したい
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人生で最も充実し、そして最も悔しい思いもした悲喜こもごもの半年を経て、10月4日、ついに創刊となりました。
出版を含む情報発信者にとって何が最も必要か。これだけネットが発達する時代にあって、それは「最適化されないための意志」だと僕は感じています。その意志は、記事中の宣言文にこめました。
ビジネスの論理には回収されないような「綺麗事」を語り続けることが、最終的には競争力になる。そんな仮説を証明するために、逆説的ですが、誰よりも売ることにこだわっていきます。
というわけで、スタートラインにたったNewsPicksパブリッシングを、これからもよろしくお願いいたします!井上さんは、私の初の著書『他者と働くーー「わかりあえなさ」から始める組織論』の編集長として、全体の意義を深い次元で理解してくださって出版の決断をしていただきました。
明日以降私のインタビュー記事がリリースされますが、NewsPicksのこれまでの言説からすれば、私の語ることは少し方向性が違いますし、ある意味で批判的なところも多いです。
なぜそうした本を敢えて出版することにしたのか、この記事を読んでよく分かりました。
この点が非常に重要だと思いました。
「しかし、小さなオルタナティブをつくることが本当に最良の道なのか。
そうではなく、メインストリームを変えていくことをこそ、目指すべきではないのか。
より厳密に言えば、「10年後に新たなメインストリームになる可能性を秘めたオルタナティブ」をこそ、立ち上げるべきじゃないのか。」
本屋さんの店頭は、本当にハウツー本が増えたなと思います。自己啓発コーナーってこんなに大きかったかなと思いますし。
その中で、そうした現状を「外から」批判することは簡単です。ですが、それで何か変わるのか、と思います。
「問題の構図はこうですね」「こういうことをしているからダメなんですよ」それで何か現状は変わるのだろうかと。
一方で、「だから小さくてもいいから自分の理想を地道にやる」という方もいるでしょう。でも、それもまた、現状のメインストリームに対して、オルタナティブでしかない。
やはり、最も良い批判は、現状のメインストリームよりももっと良いものを作ることであると私は思います。本の中でもそういった話を書きました。
その意味で、井上さんたちのこれからの挑戦に、私の本が貢献できたとすれば、本当に幸せなことです。そして、これからも、そうしたことにチャレンジするNewsPicksパブリッシングと私自身もともに成長していきたいと思っています。ついに明日、NewsPicksパブリッシングが創刊します。出版の世界から同志としてNewsPicksにきた井上編集長の宣言文。小さなところからですが、革命します。