米ウィーワークがIPO撤回、中核事業に注力し財務改善
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注目のコメント
Weworkショックと言われている中、妥当な判断だと思います。UBERも2年IPO延期しましたしね。日本ではソフトバンク一社だけが色々言われていますが、ベンチマークキャピタルなど米国のベンチャーキャピタルも投資し、取締役に入っていて、この状態だったので相当な議論が中ではあったのだと思います。
ソフトバンクはボーダフォン、スプリントを買収し、立て直した実績があります。今度は不動産業を立て直すのか。もしこれが成功しれば、ソフトバンクはベンチャー投資ファンド+事業再生会社としての色が強くなり、強力な投資家に集団になると思います。現にゴールドマンサックスから良い人材を引き抜いてますし不動産に強い会社も買収してますしね。
時系列では手前味噌ですがこちらの記事をご参考まで。
https://www.businessinsider.jp/amp/post-199287
抜粋
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今回の上場で問われているテーマは、WeWorkのコワーキングスペースは本当にイノベーティブなのか?という点です。
IT企業の洒落たオフィスを真似するだけなら、他の企業でもできます。現状、テクノロジーによる差別化も大きくはないため、成長に持続性があるのか疑問視されています。
また、月額費用さえ払えばいつでも入退会できるというサービスのあり方にも疑問が投げかけられています。フレキシブルなプラン設定は利用者にとってありがたいものですが、運営者の側から見ると、いつでも退会されてしまうのでは収益の安定性が図れません。
このあと紹介するBusiness Insiderの記事にも出てきますが、従来からあるサブリース(オーナーから物件を借り上げ、利用者に賃貸する)のビジネスと何が違うのかという指摘もあります。
いわゆる働き方改革の波に乗って、日本でも注目を集めるコワーキングスペースビジネスですが、華やかに見えるその裏側の仕組みを冷静に見つめる必要があるでしょう。WeWorkの姿に夢を見て新規参入した企業は国内にも数知れず。しかし、都内では過当競争とも言える状態で賑わっているところと閑古鳥なところと明暗が分かれつつある。
入居者のデータベースに価値があると言われることがあるのでそれを真似する事業者もいるが、本国では受付にふらっと行けば「OK空いてるよ。今から入る?」と事業性評価も何もなく入居できる手軽さがウリ。玉石混交のデータベースから金の卵を見出すのは容易いことではない。
では、なぜWeWorkがここまで夢を見せてくれたのか?
それは彼らの強烈なビジョンではなかったか。
以前にSOHOのWeWorkでアテンドしてくれたコミュマネの青年は大学でホスピタリティビジネスを学んで新卒でWeWorkだと言っていた。なぜWeWorkに入社したのか聞くと、「ビジョンに感動したんだ」と目を輝かせてその唯一無二性を語ってくれた。
ハコとビールがあれば良いのではない。イノベーションの起きる場にはビジョンと熱意あるコミュマネが必要だ。
WeWorkの失速により、大手企業内でコワーキング事業を軌道に乗せようと奮闘している担当者たちに冷や水が浴びせられているかもしれないが、これにめげずに、強いビジョンと信念を持って健闘を続けて頂きたい。
もちろんWeWorkもね。各種報道とS-1ファイリングを見た感想(投資家としての勘)からすると、IPOしていたの株価水準ではSBG/SBVはバランスシートにのるWeWork株式の評価減が必要になるのでしょう。IPOはキャンセルされたので市場での株価による時価評価はなくなります。
すると次に気になるのは、SBGが彼らの連結決算で行う未上場のWeWork株式やその他投資勘定に関するMark-to-market評価がどうなるかです。
この評価の方法や水準により、SBGの”利益の質”と”資本の質”の見方が変わります。