【本日上場】アップル、テスラの「次」。爆進ペロトンのすべて
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フィットネス界の新星「ペロトン」が上場、取引が始まりました(午前6時現在)。新規株式公開価格を10%ほど下回る価格になっています。今日の終値はいかに・・・
NYでは朝から、ジムでバイクをこいだりランニングしたりと、(ちょっと異様なほど)体を鍛えまくっていますが、アメリカ人の成人の20%がジムの有料会員。そして皆、ジムに結構なお金を支払っています。
その中で、ペロトンのフォーリーCEOが説く「ジムと宗教」の関係論がとても面白いです。かつては日曜に教会に行くなど心理的な宗教とのつながりを持っていた米国人は68%(1975年)、それが40年で42%(2015年)まで落ち込んだ。忙しい現代人が教会に行かなくからといって、かつて得ていた、「人とのつながり」や、「導き」などが必要なくなったのではない、というのがCEOのポイントです。そこから→「フィットネス」というのがとても新しい。
WeWorkのIPO延期、CEO辞任などのニュースが出て、赤字を垂れ流す事業への風当たりが通常以上に厳しくなっている中でのペロトンIPOとなりました。実力以上の評価額がついていたのかどうか、今後もこの点が議論されそうです。連続起業家には、時価総額や顧客資産(顧客数)をあげればいいという人が多い。利益は度外視。まずは顧客数を集め、売上を伸ばす。投資家を口説いては、資金を調達。他人のお金で赤字ビジネスをカッコよく見せ、売りぬける。時代の徒花。
バイクの販売が収益の根幹とありますが、今後それ以上に重視されるのは、所属するドル箱インストラクターのライブコンテンツではないでしょうか。
こういったジムに限らず、属人的ビジネスの宿命ですが、ペロトンの会員もレッスンを通じてインストラクターの虜になれば、ペロトンの客ではなくインストラクターの客になってしまうのです。
特定のインストラクターに人気が集中すれば、それだけ移籍や独立リスクも高まるということを、株主はよく理解しておく必要があるでしょう。