「忘れられる権利」、EU限り ネット検索巡り司法裁
コメント
注目のコメント
まだ判決本文を読めていませんが、概要はBBCニュースでも報じられています。
https://www.bbc.com/news/technology-49808208
判決を要約すれば、忘れられる権利に基づく個人データは、EU域内での検索結果からのみ削除できるものとし、EU以外の世界全体での検索結果から削除する義務はないとしたものです。削除権の効力はEU域内に限定されるという立場を取ったもので、これは判決に先立つECJ(欧州司法裁判所)法務官の勧告内容に沿ったものであるとしています。
本件は2015年のケースであり、GDPR施行前のデータ保護指令を根拠としたものです。現行のGDPRの規制はEU域外の管理者や処理者にも適用されるのが原則ですが、旧指令上の処分に対する判決とはいえ、ECJが地理的適用範囲を厳格に解釈したことは、GDPRの執行に一定の影響を及ぼす可能性があります。
2014年の「忘れられる権利」を認める判決も画期的でしたが、その地理的効力の範囲に関する今回の判決も画期的であると言えるでしょう。>>
グーグルは、EU法の効力は域外に及ばない上、国家による世界規模での情報消去など権利乱用を促す「危険な前例」になりかねないとし、域内限定を訴えていた。
論拠が正論すぎる。