米小売店、3年で1万店減 アマゾン・エフェクト猛威
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注目のコメント
アマゾンを代表例としてEコマースのリテール産業ディスラプションを論じるのは間違ってはいないが、それが登場してもはや四半世紀以上も経っているのにもかかわらず、相変わらずそれをリテールセクターの不振の理由と論じるのは甘えというか、無理があると感じます。
現にここで対比として論じられているウォルマートは、モンスターAmazonとの資本市場評価で比較すれば冴えないように見えるだけで、業績はいまだに拡大しておりオンライン対応も頑張っているし、世界第三の市場に近未来なるインドではフリップカートを買収してAmazonと五分で競っている。
では日本では楽天やヤフーの株価収益倍率はそれほど高いか、対してセブンイレブンやユニクロは低迷しているのか。
ネットかリアルか、という世界はとうに終わっており、ITをフル活用したサプライチェーン構築に成功しているか否か、
都市化が極まり、高齢化が進み、ポストミレニアルの消費動態がそれまでと全く異なる事でモノが簡単に売れる経済成長時代からのパラダイム変化に対応したマーチャンダイジングに成功しているか否か
格差、二極化、グローバリズムによる人材の確保維持難における省力化、自動化投資が出来ているかどうか
という根本的経営力で論じられているべきだろうと思います。かつて小売店の閉鎖が増えたのは景気後退期だったのに対し、足元では景気拡大が続いているにも関わらず小売店の閉鎖が急増。景気要因から構造要因に変化したことが明白で、とても面白い分析だと思います。
リブライトパートナーズ海老原さんのコメントに賛同します。
「ネットかリアルか?リアルはどう生き残るか?」という議論には特に意味がなく、「IT化→効率化とデータ取得→いかに顧客理解をしてサービス・商品に反映するか?」が重要だと感じています。また、マーチャンダイジングにおける、プロダクトアウトもマーケットインも古くなっていて「顧客理解をした上で、商品・サービスを通じて、どれくらい“先”を顧客に提示するか?」ということじゃないでしょうか。
人間の本質は変わらないが、古い概念に縛られずに現代にフィットさせていかねばなりません。